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西条税務署の佐々田誠所長に聞く!スマホで書類作成、書かない確定申告 e-Taxでの申告が7割

東広島デジタル

「確定申告者の約70%がe―Taxで申告されています。特に年金を受給されている高齢の方においては、書類作成が楽になった、税務署に行かずに申告できるので移動の負担が減ったと喜ばれています」と佐々田誠署長

 11月11日~17日は、税の意義や税務行政について理解を深める「税を考える週間」。税務行政のデジタル・トランスフォーメーション(DX)によっての確定申告や納税がどのように便利になっているのかについて、西条税務署の佐々田誠署長に聞きました。(梶江)

―国税庁が進めているDXとは。

 納税者の利便性の向上を目指して、日常使い慣れたスマートフォン(スマホ)などで、確定申告や納税の手続きが簡単に正確にできる環境を整えています。例えば、スマホのカメラ機能で数字などの文字情報を自動的に取り込むことができ、スマホ画面をクリックやタップして申告が完了します。文字入力が必要ない「書かない確定申告」です。

―スマホの確定申告が便利な点は。

 スマホで国税庁ホームページの確定申告書等作成コーナーにアクセスし、画面の案内にそって入力すると税額などが自動計算され簡単に書類を作成できます。そのままマイナンバーカードを利用して、e-Tax(電子申告)で申告できます。申告会場に出向く必要がなくなり、24時間いつでもどこでも申告できます。マイホームを取得したサラリーマンの方が、通勤中に確定申告をさっと済ませたという声もお聞きします。

―手続きをもっと楽にする方法は。

 「マイナポータル連携」を活用すれば、給与や年金の収入金額、医療費控除やふるさと納税の寄付金控除などのデータも確定申告書に自動入力されます。一度連携しておけば、翌年以降も引き続き自動入力機能が利用できます。

―申告について相談したいときは。

 電話相談や、AIが回答する「チャットボット(ふたば)」が手軽で便利です。確定申告期間に西条税務署に来られた方のほとんどがお持ちのスマホでe-Tax申告をされます。「やってみると簡単。早くすればよかった」と驚かれます。

―申告の苦手意識をなくしたい。

 東広島市内のほとんどの小・中学校の児童・生徒さんは、東広島市租税教育推進協議会による税金について学ぶ出前授業を受けています。お子さんやお孫さんと税金について話しながら、e-Taxにチャレンジされてみてはいかがでしょうか。

―国税の納付を窓口以外でする方法は。

 パソコンやスマホを使った、現金を使わないキャッシュレス納付が可能です。どこでも、好きな時間、曜日に納付できます。電子記録も残ります。
 個人の所得税や消費税は口座引き落としの「振替納税」がおすすめ。源泉所得税の毎月納付など頻繁に納付手続きがある場合は「ダイレクト納付」「インターネットバンキング等による納付」がおすすめです。ダイレクト納付は令和6年4月から、e-Taxで送信する際に、必要事項にチェックするだけで法定期限に自動で納付ができる「自動ダイレクト」も始まりました。ダイレクト納付は事前に利用届出書の提出が必要です。

―納税証明書の請求は。

 e-Taxを使って請求できます。書類受領の証明書もpdfファイル形式の電子納税証明書を選べば、請求から受け取りまでの手続きを税務署に出向くことなく完結できます。紙での申請・受領に比べて発行手数料も安くすみます。

国税相談専用ダイヤル
 0570-00-5901(全国一律料金)
 受付:平日8:30~17:00

※税務署へ相談する際は事前予約が必要

プレスネット編集部

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