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釜石・唐丹出身 河東慶子さん満100歳に 「これからもみんなと仲良く」 入居中のあいぜんの里でお祝い

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 釜石市平田の特別養護老人ホームあいぜんの里(菊池公男施設長/長期利用70人、短期同20人)で暮らす河東慶子さんが1月31日、満100歳を迎えた。今月4日、同施設でお祝いの会が開かれ、駆け付けた家族や親族らとともに多くの祝福を受けた。この日は小野共市長が訪れ、市からの祝い金や記念品を贈呈。思わぬ“晴れ”の場に照れた様子の河東さんは「皆さんのおかげで…」と周囲への感謝の気持ちを表した。同施設の100歳以上の利用者は河東さんを含め4人となった(最高齢102歳)。

 祝う会には利用者、職員らが集まった。施設を運営する社会福祉法人清風会の小泉嘉明理事長は「河東さんは礼儀正しく、いつも丁寧なお辞儀をして恐縮される方。これからも元気で、みんなの中心となって明るく生きてほしい」とあいさつ。小野市長は「健康に留意し、ますます長寿を重ね、心豊かな人生を」と願い、市からの特別敬老祝い金(5万円)と記念の額入り祝い状、羽毛肌掛け布団を河東さんに手渡した。施設からも花や職員手作りの祝い品が贈られた。

市からは特別敬老祝い金と羽毛肌掛け布団、施設からは花のプレゼントも


 河東さんは1925(大正14)年1月31日、同市唐丹町花露辺に生まれた。4人きょうだいの長女で弟が3人。漁協組合長の父の体を気遣い、母の家事を手伝いながら弟たちの面倒を見た。23歳で、同町片岸の天照御祖神社の宮司を務める河東家の長男栄光さんと結婚。栄光さんは11人きょうだいの3番目。結婚当初は大家族で、神社の仕事を手伝いながら家事全般をこなした。男3人の子宝に恵まれ、子育てもしながら忙しい毎日を送った。

 長男で現宮司の直江さん(75)は「神社では年中行事が次々にあり、母はその準備で大忙しだった。そんな母をねぎらい、父はいつも正月明けに旅行に連れて行ってくれた。母はとても喜び、感謝していたようだ」と話す。

 河東さんは昭和三陸大津波(1933年)、東日本大震災(2011年)と2度の津波も経験した。13年前の震災時は高台の神社兼自宅で療養していた。周辺の小学校や児童館、住宅は黒い波にのまれ、引き波で海底が見えるほどの大津波。ベッドから飛び起き、眼下の惨状に心を痛めていたという。神社には約100人の地域住民らが避難。1カ月余りにわたって避難生活を送った。

たくさんのお祝いを受け、記念の一枚!


 市内外の2施設を経て、2014年4月にあいぜんの里に入った。担当介護士の板澤広好さん(33)は「施設で使うおしぼりの畳み方とか、職員の仕事をいつも手伝ってくれる。家事的なことをしたいようで、『畳みものをしないと午後寝られない』と話す」と笑う。食欲もあり、甘いものが好き。テレビは「水戸黄門と大相撲」がお気に入りで、他の利用者との会話も多いという。「具合が悪い利用者さんを気遣ったり、職員の心配をしたり、とても気配りをされる方」と板澤さん。河東さんは施設行事のドライブを楽しみにしているといい、「家(神社)のことを一番気にかけているので、近くにも連れて行ってあげたい」と話した。

 祝う会では終始うつむき加減だった河東さん。終了後、話しかけると「緊張したぁー」と、やっと表情を緩ませた。「おかげさまで(ここまで生きられた)。ありがとうございます。これからも皆さんと仲良く暮らしたい」。はきはきと話す河東さんに職員らも安心した様子で笑顔を重ねた。

施設職員に囲まれ、顔をほころばせる河東さん。緊張が解け、和らいだ表情に…


 会には長男直江さんのほか、夫栄光さん(故人)の末弟河東眞澄さん(84)と妻智子さん(81)が駆け付けた。母が100歳を迎えられたことに「思ってもいなかったこと。しかもこんなに元気でね。これからも穏やかに暮らしてくれれば」と直江さん。義姉について眞澄さんは「こんなにしっかりした100歳も珍しいのでは。一時、命の危険もあったが、そのこともちゃんと理解し、医師の言うことを守ってきた。さすが苦労してきただけある」と感心。親族で100歳まで生きたのは初めてで、「あやかりたいものだね」とほほ笑んだ。

 3人は「本当に施設のおかげ。医療体制などバックアップも整っていて、職員がちゃんと面倒を見てくれている」と感謝。この日の会も「まさかこんなに本格的とは」と驚き、「本人は華やかな式的ものは辞退したがるので、今日はびっくりしたのかな。いつもより言葉少なめ」と顔を見合わせた。

会に出席した長男直江さん(後)と義弟眞澄さん(右)、智子さん(左)夫妻から、お祝いの言葉をかけられ、ちょっぴり照れ気味の河東慶子さん


 釜石市の100歳以上の方は河東さんを含め29人(男2、女27)となった。最高齢は105歳の女性。(2月4日現在)

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