【ネタバレ解説】『F1/エフワン』あの人のカメオ登場、なぜ? ─ 監督とプロデューサーに問い合わせて確認した
『トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキー監督とプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが再タッグを組んだブラッド・ピット主演映画『F1®/エフワン』が公開中だ。劇中では、ピットが演じる天才レーサーのソニーと、ダムソン・イドリスが演じる若きレーサー、ジョシュアがライバル関係を超えて絆を育むドラマが描かれる。
世界を股にかけるド迫力のレースシーンが連続する中、そのうちの一つの会場で、見覚えのある人物が紛れていたことに気づいた方も多いだろう。「アレ?今の人って……?」と驚いたアナタのために、THE RIVERではカメオ登場の裏側を、監督のコシンスキー、製作のブラッカイマーに裏取り取材を行った。
この記事には、『F1®/エフワン』のネタバレが含まれています。
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そうです、あの人です-->
この記事には、『F1®/エフワン』のネタバレが含まれています。
© 2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.映画『F1®/エフワン』クリス・ヘムズワースがカメオ登場した理由
映画『F1®/エフワン』でブラッド・ピットが演じる主人公ソニーが所属する『APXGP』は架空のチームだが、作中では実在のチームや選手が登場。製作としてリアルな描写に協力したルイス・ハミルトンも姿を見せる。
そんな劇中では、予想外のセレブカメオも登場する。アブダビでのレース会場で、『』ソー役でお馴染みのクリス・ヘムズワースが観戦に訪れている様子がチラッと映し出されるのだ。
©THE RIVER
一体、なぜクリヘムが?THE RIVERがジョセフ・コシンスキー監督に問い合わせて確認したところ、実は偶然の産物だったとか。本作は、実際のF1®レース中に撮影を敢行しているのだが、「クリスと彼の兄弟がアブダビのレース観戦に来ていて、僕らも彼の姿を撮影することができたんです」とコシンスキー。「僕はクリスと仕事もしたことがあるし、友人です。映画の中で、こんな人が現れたというのが面白いですよね」と、世界的スポーツであるF1®ならではのサプライズを語った。
コシンスキーは「クリス自身も『ラッシュ』というF1®映画に出ている。だから、彼を本作に登場させようということになったんです」と経緯を教えてくれた。『ラッシュ/プライドと友情』は2013年公開のロン・ハワード監督による映画で、ヘムズワースはF1®レーサー役を熱演。さらにコシンスキーは『トップガン マーヴェリック』直後、監督作『スパイダーヘッド』でヘムズワースを主演に迎えているという縁がある。
同じく、『F1®/エフワン』プロデューサーの重鎮ジェリー・ブラッカイマーにも尋ねてみると、「ジョー(監督)も私も、彼とは映画を作っていますし、彼らは友人同士です。クリスへの敬意として、ちょっと登場させてもらったんです」と認めた。そう、ブラッカイマーは映画『ホース・ソルジャー』(2018)でヘムズワースを主演に起用しているのだ。F1®、コシンスキー、ブラッカイマーと雷神ソー役ヘムズワースの間の意外なつながりが結実する、まさに稲光のようなワンカットとなった。
ブラッド・ピットとクリス・ヘムズワースが夢の共演?映画『F1®/エフワン』は大ヒット公開中。