ガチのアジング愛好家が100均ワームを初めて使ってみた【大阪】25cm超えアジがヒット!
年の瀬、足りない釣り具の補充に釣具店へ。その帰り道、ふと思いついて、100均を見て回ることにした。実は筆者は100均のワームをまだ使用したことがない。自分のメインの釣りのライトゲームに本格的に使えるワームがないか、リアルにチェックすることにした。厳選したワームと釣果を報告したい。
100均ワームを厳選
大阪梅田から、堺筋本町、難波まで、4店の100均を回った。大手3社の店だ。1つの店舗は釣具店の取り扱いが極端に少なかったので、堺筋本町でもう1店チェックした。このS店も釣り具の扱いは極薄だったが、結果的にいいワームを見つけられたのがココなのだから、回った甲斐があったというものだ。
100均で売られているライトゲーム用のワームというと、その多くはシャッドテールのグラブだ。2inchがベースサイズで、あとは色のアレンジや、ラメなど。大きな違いはない。そのワームも購入して手元にあるのだが、ちょっとバルキーでカサゴやチヌにしか使えないので、持て余している。
個人的にカサゴやチヌ用のワームは持て余すほど所有しているし、ライトゲームの二大ターゲットはアジとメバルだ。この二種が釣れないことには面白くない。そのため今回は、もう少し繊細なつくりのものを見繕った。
最終的にS店で選んだのは、このワームだ。
およそ1.5inchの、細めなシルエットのワーム。六面体のブロックを接ぎ合わせて、最後はシュッとピンテールになっている。なんだなんだ、「本物」っぽいじゃないか。豆アジ、小メバルに良さそうだ。税込110円で5つ入り。1個あたり22円だ。色違いで2袋購入した。私が好きなオービーというワームの雰囲気に近い。こういうのを探していた。まさか100均で見つかるとは!
メイド・イン・ジャパン
袋の裏面の説明書きを読み、「ふむふむ」とうなずく。要するにフツーの使い方をすればいいらしい。
それから袋の表面を見直して、ちょっと驚いた。このワーム、なんとメイド・イン・ジャパン。これだけデカデカと書いておいてウソってことはないだろうから、信じよう。「高品質保証」、そんな印象補正がかかる。でも、他のメーカーもワームなんて製作費に違いは出そうにないし、大体日本製なのかな?
この100円ワームの小憎いところは、六面体をつなぎ合わせた可愛らしい形状も良いが、「点発光グロー」だ。全面がビカビカと光るワームは魚に嫌われることも多い。しかし、点発光は低活性でも高活性でも、無難に反応する。昼も、ドクリアを使うよりも点発光を使いたい。釣り人の心情に沿う造りだ。
100円ワームでアジングに挑戦
大阪湾奥で今アジが盛んに回っている。とはいえ先日は不在だったりして、何かと運要素も大きいこの小さな回遊魚に、まず100円ワームを試してみることにした。これで釣れたらなかなか大したものだ。
大阪南港フェリーターミナルへ。翌日が長潮の小潮下げ。まず渋い状況と思われる。夕マヅメ前からエントリーして、オープンを2inchのワームで索敵。アタリが出るが、乗り切らない。それも散発的なもので、なるほど群れの密度が薄いうえに、低活性らしい。まずはヘッドウェイトを調整して、別のワームで1尾かけた。とにかく、アジがいることは確認できた。さて、1gのTGヘッドに、100均ワームでいくぞ!そろそろマヅメの反応も薄くなってきたところだったが、なんと、1投目でバイトしてきた。
25cmちょっと、良型。さすがにもう少し手こずるかと思っていたので、なんだか肩透かしを食らった気分だった。そのあとももう1つ同じワームに同サイズのアジがついた。専用メーカー品の釣れ方にまったく遜色しない。今回は2色あるカラーのうち1色にしかアジがつかなかったが、それでも大合格だ。
紫ドットがお気に入り
このワーム、店頭で一目見て気に入った。「これしかない」と即断した。いかにもアジ・メバルを繊細に狙うスリム&ショートなシルエットはもちろん、何より筆者を興奮させたのが、「紫ドット」だ。点発光パープル、メーカー品でもなかなか見ない。筆者は、ルアーは、珍カラーのパープルが大好きなのだ。
実際魚がついたのも点発光パープルだけだった。今回は中アジだったが、メバルはもちろん、豆アジのヘッドとも相性が良かったので、ライトゲームの対象魚は一通り狙えそうだ。次はグリーンカラーにもぜひ魚をつけたい。夏は少しカットして豆々アジングに。何せ100円なのだから、気兼ねなく使える。
<井上海生/TSURINEWSライター>