湘南国際村 ハンドル触れずバス運行 自動運転を実証
横須賀市と葉山町にまたがる「湘南国際村」で自動運転バスの実証運行が2月23日から26日まで行われた。運転手が乗車し一部の操作を行う「レベル2」の位置付けで事前に設定したルートを通り、アクセルやハンドル操作、ブレーキなどはシステムが担った。同地区のPRと交通課題解決を視野に県が京浜急行バスに委託して行われた。
「ファミリーマートM・Y湘南国際村店」を出発点に約2・6キロの住宅街を7カ所の乗降地を経由しながら、時速10Km前後で運行。前方に障害物があると運転席側に設置されたボタンを押し回避行動を取っていた。
今回使用された車両はゴルフカートを改良したもので東急バスが所有。乗務員含めて8人乗りの車体に取り付けられた11台のカメラを通して湘南国際村センターにあるコントロールセンターがバスを遠隔監視している。
26日に乗車した横浜市在住の30代男性は「安全面を考慮してか思ったよりも速度は出ていなかったが、快適だった。今後の改善に期待したい」と感想を話した。
県は今後の運行などにについて、検討中としている。