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POP YOURS直前! スターの登竜門「ニューカマー」出演8組をチェック

セブツー

国内最大級のヒップホップフェス、「POP YOURS」の季節が今年もやってきた。2025年は5月24日・25日の2日間、例年通り幕張メッセ国際展示場9-11ホールで開催される。

チケットはすでに全券種ソールドアウト。もちろん最も注目が集まっているのは4月に急逝したヘッドライナー、JJJのステージだろう。他にも毎年伝説が生まれるコラボパフォーマンスなど様々なポイントがあるが、今回注目するのは「NEW COMER SHOT LIVE」だ。

「NEW COMER SHOT LIVE」とは、次世代のヒップホップシーンを担う若手が連続してショットライブを行う毎年恒例のセクション。直近を振り返っても、2023年はPeterParker69、SugLawd Familiar、STARKIDSら、今やカリスマ的存在となっている面々が登場し、2024年はlil soft tennis、Kohjiyaなど、今年のメインアクトと言えるアーティストをラインアップしていた。そんなスター登竜門であるステージを飾る、気鋭の8組を予習しておこう。

<Day1>

①STACK THE PINK

岐阜出身、2004年生まれのラッパー。様々なMCバトルで早くから頭角を表していた彼は、高校生RAP選手権で準優勝を果たし、その名を全国区に轟かせた。地元のレジェンドDJ、RYOWとの共演や、歴代最年少での『Red Bull 64 Bars』出演など、そのキャリアはすでに輝かしい。2025年2月にもACE COOLを迎えた「Nottin’ Broken」をリリースしたばかりだ。若々しいハイトーンボイスで噛み付くように繰り出す早口ラップで、東海から全国、そしてその先へ駆け出していく。

②Tete

1999年に長崎県で生まれ、現在沖縄県在住。2024年2月に1stアルバム『Purple Way』を発表した後、同年5月にEP『to Subaru』、8月に2ndアルバム『茈』と、立て続けにリリースし、耳の速いリスナーから一気に注目を集めた。2025年1月にドロップした最新EP『Step In To The Pure Life』では、地方の原風景とUS への憧憬がミックスされたようなトラック、抒情的なリリックを披露した。スイートなボーカルも持ち味である彼。きっとエモーショナルなステージでフロアの感情を揺さぶってくれるだろう。

③TOKYO世界

2001年、彼も栃木ののどかな町で生まれた。新卒1年目の年に『ラップスタア誕生』に出演し、会社を2ヶ月で退職。彗星の如く現れた彼は、コミカルなリリックとポップなトラックメイキングで見せる明るいキャラクターの反面、まだ謎も多い。「昭和歌謡VIBES」と本人が銘打っているように、ハイセンスながらどこか和んでしまうようなキュートな音楽性は、ジャンルを超えて飛躍できる予感。5月17日にはWWW Xでのワンマンも控えており、その勢いのまま幕張の舞台を踏むことになる。

④ziproom

ArichとShimonbの2人による、神戸発ヒップホップコレクティブ。確かなスキルでミニマルなビートを乗りこなす職人気質のラップスタイルは中毒性抜群。2024年8月にリリースした「Dive」が、世界9カ国のバイラルチャートで上位にランクインし、同年10月に発表したEP『Ebis』のリリースパーティーは、CIRCUS TOKYO・CIRCUS OSAKA両会場ソールド。国内外のシーンで名実ともに存在感を見せている。リリースごとにアンビエントやハウス、テクノなど多様なジャンルをリファレンスする音楽性の深さも見せ、そのポテンシャルは底知れない。

<Day2>

①DAB

福岡のヒップホップクルー、NokeyBoyzのメンバー。Watsonを輩出したYouTubeチャンネル『03-Performance』に出演し、高音と低音を使い分けるスキル、抑制の効いたクールなラップスタイルで大物の風格を感じさせた。傷ついた感情を吐露するリリックが耳に残る「2000」など、タイムレスに聴ける楽曲で着実にフォロワーを増やしており、ソロとしても階段を上っている。5月9日に公開されたRed Bullのサイファー企画『RASEN』の最新回「EP31」では、POP YOURSのNEW COMER SHOT LIVE出演者としてTete、STACK THE PINK、5Leafと共にマイクリレーを行った。

②5Leaf

今回唯一のフィメールである広島のラッパー、5Leaf(ファイブリーフ)。ダンスやK-POPへ傾倒していた音楽ルーツがあり、配信ライブで歌声を披露していた経歴も持つ彼女。持ち前のハスキーなボーカルを生かして1stアルバム『bud』をリリースすると、収録曲「bittersweet」のMVは、YouTubeでおよそ120万回再生。ポップシーンとも親和性の高い柔軟なバランス感覚も感じさせる。『RAPSTAR2024』に挑戦した際は、最初のセレクションサイファーに登場した実力の持ち主でもある。

③lilbesh ramko

インターネットカルチャーを土台にしたハイパーポップなサウンドに、ノイズや歪みを駆使した独自の音楽性で、熱狂的なファンを生み続けている異端児。POP YOURS出演者の中では少し異色とも言える音楽性だが、Redbullの『RASEN』では、TOKYO世界やswetty、VaVaと共に登場し、現行ヒップホップシーンとの高い親和性を示した。2024年10月にはWWW Xでのワンマンライブも成功させた彼。毎回鮮烈な印象を残し話題となるライブパフォーマンスを、幕張の会場でも見せてくれることを期待したい。

④Tade Dust

17歳で音楽活動を開始した2002年生まれのラッパー。SoundCloudにBonberoとの共作を投稿し注目を集め、2020年にはEP『Smartweed』でソロデビュー。以降、毎年新作を発表し、UKラップやドリルなど、今の日本の若手の中では頭抜けて骨太な音楽性と実力で存在感を放つ。『ラップスタア誕生 2023』でベスト8進出を果たしたことで、一気に知名度を上げ、Bonberoをフィーチャリングした「Life Goes On」はスマッシュヒット。一歩一歩着実に階段を上り詰め、満を持してPOP YOURSに登場だ。

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