犬が笑顔を見せている時の気持ち4つ 実は喜んでるだけではない?判断ポイントまで解説
犬が笑顔を見せている時の気持ち
犬の笑顔は、ボディーランゲージのひとつです。
犬は私たちに「笑顔」を見せてくれますが、それは必ずしも喜びの表現とは限りません。時に、不安や緊張といったネガティブな感情の裏返しであることも。犬の笑顔の真意を読み解くためのポイントを、具体的な例とともに解説します。
1.不安
不安を感じている犬は、目を細めながら笑顔を見せることがあります。
これは、アイコンタクトを避け、「敵意はありません」「落ち着いてください」と相手に伝えるためのサインです。目を細めることで、挑発と受け取られたり、喧嘩を招いたりすることを避けているのです。
2.大好き!
「大好き♡」の気持ちを表す笑顔もあります。飼い主さんと目が合ったときにしっぽをブンブン振りながら駆け寄ってくるなら、それは愛情表現のひとつです。
このときの笑顔は、リラックスしていて自然なものです。目が合っても表情が変わらず、嬉しそうに寄ってくる姿が特徴です。
3.緊張
緊張しているときも、犬は笑顔のような表情を見せます。
また、辺りをキョロキョロと見渡したり、ソワソワと落ち着きがなくなったり、落ち着いてジッとしていることが難しくなります。
何に対して緊張しているのかを見極め、犬を落ち着かせる対応をしましょう。動物病院の待合室で緊張してしまうときは、外や車の中で待つと、少し落ち着きを取り戻せるでしょう。
4.興奮
犬が興奮しているとき、笑顔を見せていることがあります。これには、嬉しさ、不安、恐怖など、さまざまな感情が含まれています。
特に、恐怖心による興奮は注意が必要です。例えば、腕の中でバタバタと暴れる場合、そのまま抱き続けると犬が落ち着かず、怪我をするリスクがあります。安全な場所に下ろし、落ち着かせてあげましょう。
加えて、首輪が取れたり、リードを自分で脱いだりして走り出してしまうこともあります。迷子や交通事故に遭うことがないよう注意しましょう。
まとめ
犬が笑顔を見せている時の気持ちを4つ解説しました。
✔不安
✔大好き!
✔緊張
✔興奮
犬の笑顔は、「リラックススマイル」と「ストレススマイル」に分けられます。
ただし、緊張や恐怖を感じている時は、口角が真横に引っ張られ、愛想笑いをしているような表情になることもあります。リラックスした状態の笑顔では、顔や口元の筋肉が緩み、舌が出しっ放しになっていることが多いです。
犬の表情をしっかり観察し、その気持ちに寄り添う対応を心がけましょう。
(獣医師監修:葛野宗)