市村正親、小芝風花、津田健次郎、阿部一二三が激レア写真公開!『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』ジャパンプレミア開催
『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』ジャパンプレミア開催
『ロード・オブ・ザ・リング』3部作を監督したピーター・ジャクソンが製作総指揮、日本アニメーションの第一人者と讃えられる神山健治(『東のエデン』『攻殻機動隊S.A.C.』「精霊の守人」)が監督を務めたシリーズ最新作『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』が、12月27日(金)より全国の劇場で公開される。
2004年の「王の帰還」日本公開から20年の時を経て実現した『ローハンの戦い』は、全米3000館以上、全世界で数万スクリーンに及ぶ拡大公開が決まり、日本語吹替版での上映を希望する国も複数あるという。まさに世界が待望した本作のジャパンプレミアが今月16日、都内劇場で開催された。
日本初お披露目を記念して、吹替キャストの市村正親、小芝風花、津田健次郎、そして世界各国でのプロモーションツアーを経て帰国した神山健治監督が登壇した、このジャパンプレミア。さらに日本から世界へ羽ばたく本作を応援する特別ゲストとして、今夏日本、そして世界を兄妹で大いに沸かせた柔道家・阿部一二三選手もお祝いに駆けつけた。
当日は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの“始まりの物語”である本作にちなみ、登壇ゲストそれぞれの“始まり”のエピソードを披露。衝撃のエピソードも明らかになるなど、大盛り上がりとなったイベントをレポートする。
津田健次郎「劇場で見るべき映画。映像も音も、本当に“大作”です」
『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』は先週末から世界80以上の国と地域で公開され、日本では来週12月27日(金)より公開を迎える。そんな本作の初披露の場となるジャパンプレミアでは、日本語吹替版キャストである市村正親、小芝風花、津田健次郎、監督の神山健治が登壇した。
一足先に世界各国で公開となった本作の【日本語吹替版】が、デンマーク、ドイツ、オランダ、イタリア、スウェーデン、アラブ首長国連邦、香港、シンガポール、台湾の9つの国と地域でも上映が決定。神山監督は「英語版での制作でしたが、頭の中ではずっと日本語版で演出していました。日本語版を観たいと言ってくれる海外の方が多くて、すごく誇りに思います」と嬉しそうに語ると、「今日、初めて聞いたのでびっくりしました!」と市村。また、小芝は「アフレコの時に日本語版が基準になるとプレッシャーをかけられていたので、そうゆうことかと!」と当時を振り返り、津田は「ありがたいし、嬉しいです」とそれぞれ心境を明かした。
改めて完成した本編を観た感想を尋ねられると、市村は「僕は1人でアフレコだったので、みんなが結集したのを聞いて興奮しました! 全編、ほぼ戦いなので最初から最後までハラハラしっぱなしでした。子供にも観せたいと思います!」とカッコいいヘルム王の役どころに自信をみせた。小芝は「映像が美しくて、実写に見えるほど。映像に入り込んだかのような映像美で、戦いがより迫力満点でワクワクしました」と興奮気味に語ると、“背景実写説”について「海外でも何度も言われたんですが、今回はすべて手描きです!」と改めて監督から宣言があった。
そして、津田は「劇場で見るべき映画。映像も音も、本当に“大作”です。物語は人間のドラマですが、途中からやっぱりこれは『ロード・オブ・ザ・リング』なんだと感じる。このタイミングでこのシリーズに関われると思ってなかったので、光栄です」と感慨深く語った。
神山監督「皆さんに演じていただいてよかった」
話題はアフレコ時のエピソードになり、市村は「僕は1人でアフレコだったので、孤独で頑張りました(笑)。ヘラ役の小芝ちゃんは私の娘だと思って演じましたし、ウルフにはいじめるなよって思いながら演じました」と意外なエピソードを明かし、「公演の合間をぬってアフレコしたんですが、かなり声を出さないといけなかった。合間にあった取材の時も声を大事にしながら、2日間で無事収録できました。出来上がったら最高でした!」と苦労も語りながらも、完成した作品を絶賛。
今作で初の親子役して市村と共演した小芝は、「お父さんが子を想う気持ちがぐっとくる。泣いちゃいそうになるくらい素敵で。(アフレコする時に)市村さんの声が入っていてよかったです」と感謝。小芝はアニメーションのアフレコは初めてだったそうで、「プレッシャーがすごかった。監督が優しく迎え入れてくださったので、当日はリラックスして挑めた」と明かすと、市村は「ヘラはしっかりしていて、美しいキャラクター。小芝ちゃんは少女のイメージがあったけれど、出来上がった作品を観たら、しっかり立派な女性でした!」と小芝を讃えた。
また、「複雑なキャラクターで、心情も込み入っていて演じ甲斐があった」と語るのはウルフ役の津田。幼なじみにして敵対するヘラとウルフについて、「なんでこうなるのー!ってなります(笑)」と叫ぶ小芝に、津田も同意しつつ「(アフレコ時に)お二人の声が入っていたので、一番幸せな状態でアフレコに挑ませていただいた」と感謝を述べた。さらに、ウルフを演じるにあたって「全力投球した。全員アクションがあるので、みんな声をはっていたと思います。丁寧にアフレコさせていただいた」と全力で挑んだことを明かした。
そんなキャストたちのトークを受けて、神山監督は「皆さん、第一声からキャラクターを掴まれている印象だった。皆さんに演じていただいてよかった。実はガラスの向こう側で何回か泣いてました」と静かに涙したことを告白すると、一同から驚きの声があがった。
小芝風花「当時14歳、根性座ってたなって思います(笑)」
本作は、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の200年前を舞台にした、あの指輪の物語につながる“始まりの物語”ということで、登壇者が<これが私の原点>という写真&エピソードを披露することに。トップバッターの津田からは衝撃の丸刈り少年の写真が公開され、会場から「かわいい!」と歓声が。「野球も何もなく、趣味で坊主でした(笑)。校則でもなく、土曜に学校が終わったらモヒカンにしたり、遊んでました」と、謎の動機に登壇者たちも動揺。「今思うと、なんでそんなことしたのか……何かに反発もしていたわけでもなく、趣味で……(笑)“つるっぺ”って言われてました」と当時のあだ名と共に驚愕エピソードを告白した。
続いて小芝は、オーディション時の写真を見せつつ「芸能界に入るきっかけになったオーディションの写真です。受かってからはレッスンをはじめたり、私生活が180度変わって、今ここに立っている原点。当時14歳で披露できる特技がなく、スニーカーでフィギュアスケートのようなことをして……根性座ってたなって思います(笑)」と語ると、「さっきの写真、13歳ですよ!? 1歳しか変わらないのに、なんだこの差は!(笑)」と嘆く津田に、会場から笑いが起こった。
そして市村は、眼鏡をかけた好青年姿を収めた1枚を披露し、「これは24歳の劇団四季のオーディションの写真。ここから僕の俳優人生がスタートした。ただ役者になりたかった。夢の原点です」と、それぞれ衝撃的なエピソードから和やかなエピソードまで幅広く語ってくれた。
阿部一二三「詩がヘラと同じ一番下の妹。頑張っている姿を見て感動しました」
本作の世界での公開を祝して、また、世界へ挑む本作にエールを送るため、グランドスラム12大会、世界選手権4大会制覇、東京&パリオリンピック金メダリスト、パーク24所属柔道家の阿部一二三選手がゲストとして登場。小芝へ花束を渡し、「世界公開、本当におめでとうございます!」とコメント。市村からは「僕は中学校で柔道部だったんだけど、投げられる専門だった(笑)」と意外な共通点が明かされた。
ここで阿部にもキャストと同様に“原点の写真”を披露してもらうと、兄妹の可愛らしい写真を公開。「小学校2年生くらい。妹の詩がまだ柔道してない時だと思います。僕はずっと泣いていて、上のお兄ちゃんが一緒に柔道やってくれたので続けられた。女の子に投げられる側で、ずっと泣いてました」と今の姿からは想像もつかない、阿部兄妹の“原点”が明かされた。
本編を一足先に観たという阿部は、「始まりから映像が美しくて目が離せなかったです。僕も3人兄妹なので彼らの関係性をみて、やっぱり兄妹って良いなと思いました。妹の詩がヘラと同じ一番下の妹なので、ヘラが頑張っている姿を見て感動しました」と共感したそうで、アクションシーンについても「終始ドキドキハラハラしました。自分が戦っているんじゃないかって感覚になりました」と絶賛。実は兄妹そろって『ロード・オブ・ザ・リング』好きだそうで、「詩も今日、来たがっていました」と明かし、「劇場公開したら一緒に観に行きたい」とコメントした。
そして最後に神山監督が、「スタッフ一同、皆さんに楽しんでいただけるよう奮闘した3年間でした。楽しんでいただける作品ができたと思います。今日は最初に観ていただくと思うので、楽しんでいただけたら嬉しいです」とイベントを締めくくった。
『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』は12月27日(金)より全国劇場公開(吹替/字幕版同時公開 ※一部劇場除く)<Dolby Cinema®/Dolby Atmos®/4DX/MX4D/IMAX®>