日本最大級のお菓子の祭典「あさひかわ菓子博2025」開催中!
第28回全国菓子大博覧会・北海道【あさひかわ菓子博】が、北海道旭川市で開催中。
(2025年5月30日~6月15日)菓子博の魅力をレポートします!
「全国菓子大博覧会」は1911年の開催以降、オリンピックのように4年に一度、日本の全国各地で開催されるお菓子の祭典です。2017年に三重県で開催された第27回開催後、新型コロナウイルスの影響で延期されたため、8年ぶりの菓子博。北海道での開催はじつに57年ぶりとなります。
これ、全部お菓子!?匡の技に感動「工芸菓子」
「あさひかわ菓子博2025」は北海道旭川市の「道北アークス大雪アリーナ」がメイン会場となっています。
菓子博の見所の1つは、全国都道府県菓子工業組合、全国菓子研究団体連合会、全日本洋菓子工業会、日本洋菓子協会連合会が出展する、全国の和洋菓子の職人達による工芸菓子細工の展示です。全国のお菓子職人が伝統の技を使いすべてお菓子で作り上げた「工芸菓子」。匠の技が光る作品が、和洋合わせて90点飾られています。
2m40cm四方のスペースの中に自然あふれる北海道の風景や生き物など、細部にまでこだわり表現された、大作が並んでいます。
札幌のケーキ屋さんステラマリスのパティシエの作品もユーモアとかわいらしさがあってとても楽しい作品です。これが全てお菓子で出来てるって、驚いてしまいますね。細かい羽根や家も全てお菓子!是非みなさんにも実際に間近で見て頂きたいコーナーです。
「お菓子で笑顔に」平和への願いが込められた展示
その他、メイン会場内には、大小2つのホワイトロックドームが設置されていて、ドームの中では、360度のプロジェクションマッピング映像が楽しめます。
お菓子の原材料となる高品質の食料が作られる北海道の牧場や畑などの美しい景色や、お菓子が彩る平和な日常を感じることができます。
小さなドームには、「平和を祈る折り鶴」が展示されています。
およそ10万羽のこの折り鶴は、全国のお菓子の包装紙で折られいて、災害や紛争がなくなり誰もが笑顔でお菓子を食べることが出来る社会であってほしいと、平和への願いが込められています。
このイベントを支える地元企業で働く方たちも、折り鶴プロジェクトに参加しました。
来場された方の中に「この鶴を私も折ったんですよ」と微笑みながら写真を撮る方もいらっしゃいました。開催地の地元の皆さんが参加し、菓子博を一緒に作るというプロジェクトも温もりを感じられて素敵だと思います。
会場限定のスイーツも!全国の銘菓が勢ぞろい
道の駅に隣接する会場で開催されているスイーツマーケットには、北海道だけではなく全国から集まった1000を超えるご当地スイーツが実際に購入することが出来ます。現地に行かないと手に入らない和洋菓子が買えるとあって、大変賑わっていました。
屋外会場「スイーツファミリーランド北海道」では大手菓子メーカーの体験ブースが並びます。ゲームやクイズなどに参加して、お菓子のサンプリングをもらうことができるなど、子どもから大人までも楽しめるのが魅力です。
北の大地グルメコーナーには、北海道の食材を使用したグルメが集結。
屋台には旭川や北海道の人気菓子店の会場限定メニューなども並びます。
暑い日には、地元の牧場で搾られた生乳を使ったソフトクリームやミルクスムージーなど、冷たいものも美味しいですね。
8年ぶりの開催となった全国菓子大博覧会ですが、開催にあたり課題もあったそうです。
昨今の物価高や人手不足などが影響し、このような大型イベントは開催地として手を挙げる自治体がなかなか決まらないという悩みも。
そこで、あさひかわ菓子博では、コンパクト開催を目指し、展示を減らすなど事業予算を大幅に縮小、開催日程も従来より1週間短く17日間と短縮したということです。
菓子業界の発展や技術の向上、そして何より日本のお菓子の美味しさや素晴らしさを全国に発信するためにも、この菓子博が持続可能なスタイルで続いていくことを願います。
あさひかわ菓子博での工夫やノウハウが、次回の開催に繋がりますように。