パリのランウェー堂々と 着物とドレスで 小学5年の藤森さん 名張
世界が注目する「パリ・コレクション(パリコレ)」に合わせて開かれたファッションショーに、三重県名張市の小学5年生、藤森麗さん(11)がモデルとして出演した。フランス・パリの会場で観客や関係者が大勢見守る中、堂々とランウェーを歩いた藤森さんは「緊張するより楽しかった。トップモデルになって、また絶対出たい」と話した。
藤森さんは、小学3年の時に和装コンテスト全国大会の小学生低学年の部でグランプリに輝いた経験を持つ(YOU2023年1月前半号で紹介)。その後もキッズモデルなどを続けてきたが、今春、子ども着物ブランド「風帆~ふうはん~」がパリでのショーの出演モデルを募集していることを知り、オーディションに参加。狭き門を突破し、夢の舞台への切符を手にした。
8月には、本番で身に着ける衣装が完成。白銀に輝く豪華な着物で、藤森さんは「帯まで宝石が縫い付けてあって本当に奇麗」と話す。重量があったため、同じくらいの重さの着物を使って母の真実さん(37)と一緒に自宅前で連日、ウォーキング練習を続けて備えた。
パリへと渡って迎えた9月29日のショー当日、ルーマニアのブランドから急きょスカウトを受け、風帆のショーに先んじて他国の大人のモデルとともにランウェーを歩くことになった。事前の練習も無い中、黒と白のデザインが特徴的な子ども用ドレスを披露した。
続く風帆のショーではトップバッターを務めた。歩きながら優雅に両手を広げたり、あごに手を添えて遠くを見る仕草をしたりと、大人顔負けの表現力を見せつけた。
現地で見守った真実さんは「完璧で、本当に自分の娘なのかと思うくらい感動した。夢のようなひと時だった」と顔をほころばせた。藤森さんは「お客さんの歓声を聞いて自信がついた。夢がかなって、友だちもできて本当に楽しかった」と話した。
ショー当日の動画は、藤森さんのインスタグラム(@urur.u___15)で視聴できる。
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