<1万円が……消えた!?>「信じたくないッ!」財布からお金を盗んだのは⇒息子?娘?【まんが】
「わが子が盗みをしているかも」なんてこと、親なら誰しも疑いたくない話ですよね。想像しただけで心臓がドキドキしてしまうことでしょう。しかし残念ながらわが家では、子どもたちを疑わざるを得ない出来事が起こりました。なんと夫の財布からお金がなくなったのです。状況から考えて子どもたち2人のどちらかが犯人だと思うのですが、どうしても受け入れたくない自分がいます。一体どうしたらいいのでしょうか?
私はユカ、50代半ばです。息子のケントを出産して、その翌年に娘のエミリと立て続けに出産した私。
「お金がない」という夫の言葉にヒヤリとしました。やはり私の思い違いではなかったようです。
私たちは2人とも黙り込んでしまいました。当たり前のことですが、わが家に泥棒が入った形跡はまったくありません。つまり、子どもたちのどちらかが盗みを働いているということになります。
翌日、夫と約束した通り、私はさっそく子どもたちにお金の話を切りだしてみることにしました。まずは高2の息子、ケントからです。今日は珍しく部活がないようで、まっすぐ家に帰ってきました。
チャーハンを食べるケントの前に座って「財布からときどきお金がなくなっている気がする」と伝えました。
「お財布にあったはずのお金がなくなった」と夫から聞かされて、私は心臓が跳ね上がる思いでした。というのも、私の財布からも今までに何度かお金がなくなっていた形跡があり、夫に相談しなくてはと思いながらも、ズルズルと先延ばしにしていました。 相談してしまったら、わが子の犯行を認めるようで怖かったという理由が大きいのですが……。しかしこうなってしまった以上、私もわが子の行動に向き合わなければならないときが来ました。
2人とも「知らないよ」ウソつくのは育て方が悪かったから?
「自分は知らない」とケントが家を出ていったのと入れ替わりのように、今度はエミリが帰ってきました。妹のエミリは最近バイトが楽しいらしく、精を出しています。
結局2人のうちどちらが盗ったのかはわかりませんでした。その晩私はありのままを夫に報告することに。
ただ単に遊ぶお金がほしかったのか、それとも誰かに脅されていて盗んだのか、どちらなのかわからなければ注意することも寄り添うこともできません。私は悲しくて寂しくて、やりきれない気持ちでいっぱいになってしまいました。
ケントとエミリ、どちらも嘘をついているような様子はありませんでした。あんなに可愛かった子どもたちがどうしてお金を盗み、嘘までつくのか、悲しくて情けなくて涙が出てきます。
ショックで泣いている私とは対照的に、夫は子どもたちへの今後の対応について冷静に話を進めてくれました。
疑いをかけることに疲れてしまっていた私は、「犯人探しをするより、行動をやめさせよう」という夫の提案をものすごくいいものだと感じました。私が思いつかなかった答えを導きだしてくれた夫は、同じ親としてとても頼もしかったです。 とはいえ注意することなく気付かせるというのは、大人相手だったとしても難しいこと。親として子どもたちの性格を考慮しつつ、私たちはひと芝居うつことにしました。 本当に上手くいくのかな……と不安もありますが、とりあえず夫の方法を試してみようと思います。
犯人探ししない!「子どもたちの良心に問いかける」夫の作戦
私たち4人はワイワイと車で出かけました。しかし今日は夫が考えた作戦決行の日。浮かれてはいけません。私は気を引き締めて夫のサポートをすることにします。
「仕方ないよ」と言う夫を見て、ケントとエミリは焦っているような戸惑っているような表情をしていました。
それから家に帰るまで、ケントもエミリもそれぞれスマホを見たり外の景色を見ていたりして、車内は行きの盛り上がりとは正反対の雰囲気でした。2人が何を思っていたのか……正直私たちにはわかりません。しかしいつもなんだかんだ話しかけてくる子どもたちです。きっと思うことがあったのでしょう。
夫の作戦を決行したところ、財布からお金が盗まれるという事態はピタリと止まりました。今となってはどちらがお金を盗っていたのかわかりませんし、犯人を探り当てるつもりもありません。 子どもたち2人、だいぶ成長してきたとはいえまだまだ子ども。先の人生だって長いです。 これからも間違ってしまうことがあるかもしれませんが、親として、人生の先輩として、私たちが気付かせてあげられるときにはいい方向へ導いてあげられたらと思っています。