知らないと水筒の寿命を縮めるかも…。「水筒」の落ちない“茶渋や着色汚れ”のただしい掃除術
毎日のように使う水筒、気がつくと汚れがついていませんか? 汚れが気になっていても、しつこい汚れは落としにくいと感じることもあります。そこで今回は、ライオンケミカル株式会社の方に「重曹を使った水筒の洗い方」を教えていただきました。
教えてくれたのは……ライオンケミカル株式会社
創業140年以上の技術、豊富なノウハウを活かし、日用品を開発・製造・販売するライオンケミカル株式会社。和歌山県から全国、世界へと販売網を拡大している企業。安全で継続的に信頼できる商品作りを大切にしている。
水筒のお手入れには「重曹」が役に立つ
水筒の汚れをそのままにしておくと、においや雑菌、カビなどが発生する原因にもなります。水筒は汚れの種類によって、重曹かクエン酸を使い分ける必要があります。
今回は「重曹」を使ったお手入れ方法を紹介します。
重曹は、掃除に使えるもの、食品用として使えるもの、薬用品として使えるものの3種類ありますので、水筒を洗浄する場合は、掃除用の重曹を使いましょう。
水筒を重曹で洗う効果は?
アルカリ性の重曹は、酸性の汚れを中和して落とす働きがあります。重曹で水筒を洗うことで、茶渋や着色汚れなどのしつこい汚れに有効です。また、においも軽減できます。
水筒で重曹を洗う頻度は?
水筒には汚れやにおいが蓄積します。水筒を重曹で洗い、においや汚れを取るためには、1週間に1回など入念にお手入れをすると良いでしょう。
水筒を重曹できれいにする簡単掃除術
用意するモノ
・重曹……小さじ1
・ぬるま湯(40~50℃)
手順1.重曹を溶かす
ぬるま湯(40~50℃)に重曹を溶かします。重曹の量は500mlに対して、小さじ1が目安です。水筒の大きさに合わせて、ぬるま湯や溶かす重曹の量を調節しましょう。
手順2.水筒に入れて放置する
溶かした重曹を水筒に注ぎ入れます。30分~1時間放置します。
水筒のふたやパッキンなどについた汚れも気になる場合は、別容器にぬるま湯を入れ、重曹を溶かします。その中に、ふたやパッキンをつけ置きしましょう。
※注意点:長時間のつけ置きは、パッキンが劣化する可能性もあるので注意が必要です。
手順3.よくすすぐ
放置したら、ぬるま湯でよくすすぎましょう。
重曹を使うときの注意点
水筒を重曹で洗うとき、ゴシゴシと洗うと、内部が傷つく恐れがあります。重曹を使う際は、つけ置き洗いが基本です。また、アルミ製の水筒には重曹が使えません。重曹を使うことで、アルミ製品の表面にある膜(酸化被膜)を、重曹のアルカリ性がはがしてしまうためです。
注意点に気をつけながら、重曹で水筒をきれいにしましょう。
いかがでしたか? スポンジでは届きにくいからと水筒のお手入れを怠ると、茶渋やカビなどの汚れを発生させます。水筒の汚れに合ったお手入れ方法がいかに大切かがわかります。毎日のように使う水筒を清潔に保つためにも、定期的にお手入れをしていきましょう。
ayako/ライター