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地域観光とまちづくりの未来を探る、長岡大学がシンポジウムを開催(新潟県長岡市)

にいがた経済新聞

シンポジウムでは、様々な意見が飛び交った

学校法人中越学園長岡大学(村山光博学長)は2024年11月28日、米百俵プレイス ミライエ長岡で、観光まちづくりをテーマにしたシンポジウムを開催した。オンライン参加者30人を含む合計80人以上の参加者が集った。

同シンポジウムは三部構成で行われ、第一部では長岡大学経済経営学部の生島義英教授が、観光まちづくりについての基調報告を行った。生島教授は新潟県における観光の現状を分析し、一過性の取り組みではなく、継続的な活動を担う人材の必要性を訴えた。

新潟の観光まちづくりの可能性について語る生島義英教授

第二部では、新潟市の沼垂テラス、南魚沼市の牧之通り、長岡市宮内の摂田屋地域を題材に、具体的な事例報告が行われた。登壇者には、「株式会社テラスオフィス」の高岡はつえ専務取締役、「ゆきぐに信用組合」の小野澤一成理事長、市民団体「機那サフラン酒本舗保存を願う会」の平沢政明事務局長が名を連ね、各地域での取り組みのあゆみや課題、今後の展望などについて語られ、参加者は熱心に耳を傾けた。

終盤の第三部では、同学が携わる摂田屋地域の観光まちづくりに焦点を当てたパネルディスカッションが行われた。登壇者同士が意見を交わし、今後の地域づくりに求められる課題や方向性について議論を深めた。

「大変参考になった」と、齊藤碧人さん

長岡技術大学に在籍し、自身でも日本酒に関するPR活動や学生団体を運営する齊藤碧人さん(21)は、「今回、生島教授に誘われて参加した。今後自分の活動をするうえにおいても、大変参考になった」と語った。

第三部でコーディネーターを務めた生島教授は、「当初の予想以上に多くの参加者が集まり、地域の方々の高い関心がうかがえた。今後のボトムアップ型の市民活動や今後のまちづくりの参考になれば」と語った。

地域の観光とまちづくりを結びつける試みとして行われた本シンポジウムは、今後の地域連携の可能性を広げるきっかけとなりそうだ。

(文・写真 湯本 泰隆)

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