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「どう考えてもおかしい」自民党裏金問題で“超激レアクッキー”をプレゼント?

文化放送

お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) が8月26日に放送され、岩波新書から発売中の『検証 政治とカネ』を著した、神戸学院大学法学部教授の上脇博之氏が出演。自民党の裏金問題について伺った。

大竹「上脇さんは、前回、確か今年の1月に出演されて、その後も政治家を次々に告発していらっしゃいます。どんな内容の告発か、簡単に説明していただけますか」

上脇「はい。裏金事件は捜査が終わったと思っておられる方も中にはいらっしゃると思うんですが、私は、まだ告発を続けているんです」

大竹「終わってない」

上脇「例えば、元国家公安委員会の委員長の山谷えり子さん。保守派として有名で、道徳を一生懸命言われる方なんですが、実は裏金を作っていたと。政治資金パーティーのノルマを超えて販売したから「よく頑張ったね」と、安倍派からご褒美で、ノルマを超えた分の1919万円をキックバックでもらっていた。これは4年分なんですが、5年分だともっと金額が増えて2400万になるんですけど、2018年分はもう時効なんです」

大竹「ああ、そういうことになりますか。だから2019年からってことになりますね」

上脇「そうなんです。2019年からの4年分で1919万円について告発をした。ところが、検察がおそらく金額が少ないからと、どうも4000万円を下回っているということで不起訴にしちゃったので、私としては許せないんですね。そこで、市民が検察の処分を審査する検察審査会というところに、起訴をしてくださいという議決をしてほしいので、審査申し立てを先日やりました。他にも萩生田光一さんや、世耕弘成さん…」

大竹「前政調会長と、参議院幹事長です」

上脇「安倍派の中では、要するにキックバックを決める側ですよね」

大竹「(笑) そういうことになりますよね」

上脇「そういう立場の人も、ちゃっかり自分たちも受け取ってたということで、萩生田さんについても世耕さんについても、刑事告発をやったんです。ところが、これまた4000万を下回っていることだろうと思うんですけど、検察は不起訴にしました。でもこれ、どう考えたってキックバックを決める側なので、この政治家が知らないはずないんじゃないですか。だから、やっぱり許せんということで、これについても検察審査会に申し立てをしたんですね。世耕さんはキックバックを受けた金額で、高級というか珍しくて手に入らないクッキーを、和歌山の地元の会社役員に無料でプレゼントしてたんですよ」

大竹「なんですか?クッキー?」

上脇「これ、安いように思われるかもしれんけど、買いに行っても手に入らないんですよ。まず、お客様登録をして、予約をしないといけない。で予約をして1年ぐらい待たないと手に入らない。それを、地元の会社役員にプレゼントしてたんで、こっちは政治資金規正法違反とは別に、公職選挙法違反の罪で告発していたので、不起訴になったのはどう考えてもおかしいでしょう」

大竹「よく調べましたね。そんな食べられないようなクッキーまで」

上脇「いや実は、裏金問題のきっかけになった、しんぶん赤旗日曜版が、これもスクープ報道したんです。会社役員の人は自慢気に、自分のFacebookか何かに載せてたんです」

大竹「上脇先生はそのクッキーを食べたことはないんですか?」

上脇「すいません。私は、お客様登録をする仕組みを知らなかったんです」

スタジオ(笑)

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