北斎の傑作、歌麿の大作…肉筆春画の名品がずらり ― 京都・細見美術館で「美しい春画」
細見美術館「美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-」会場
人間の性愛をおおらかに描いた「春画」約70件を紹介する展覧会が、京都ではじまる。
江戸時代には「笑い絵」とも呼ばれた春画は、浮世絵の普及とともに多くの絵師が手がけ、大名から庶民まで、貴賤を問わず、また男女対等に楽しまれてきた。
今回の展覧会では版画・版本の春画作品に加え、特に1点ものである「肉筆春画」に着目。
葛飾北斎の肉筆春画の傑作とされる「肉筆浪千鳥」は、1976年にパリで展示されて以来、長らく公開されず、今回、日本の美術館では初展示となる。
また“秘かに愉しむもの”という春画のイメージを覆す、横幅が1メートルを超える喜多川歌麿の大作「夏夜のたのしみ」なども見どころとなる。
「美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-」は京都市の細見美術館で、2024年9月7日(土)〜11月24日(日)に開催。観覧料(当日券)は 2200円(18歳未満は入場禁止)。
10月14日(月・祝)までの前期と10月16日(水)からの後期で一部展示替えがある。
細見美術館「美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-」会場
細見美術館「美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-」会場
細見美術館「美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-」会場