【小田原 イベントレポ】おだわら下水道桜まつり - 桜を楽しみながら下水道について知ろう
小田原市民に下水道事業への理解と関心を深めてもらうことを目的としたイベントが小田原市下水道管理センター内の寿町ふれあい広場で開催されました。
天候にも恵まれ、桜が見頃の時期に『おだわら下水道桜まつり 』と題して開催されたイベントは、大人から子供まで楽しく体験しながら知識を深めることができる内容となっています。
駐車場そばに桜
画像出典:湘南人
駐車場に着くと、早速桜がお出迎え。
晴天で桜満開の日に開催と、日どりもバッチリです。
画像出典:湘南人
小田原市下水道管理センター内にずらりと並んだ桜並木。
フォトスポットで桜を楽しんで会場へ向かいます。
画像出典:湘南人
下水道について知ろう
マンホール蓋開け体験
普段見慣れたマンホールの蓋ですが、中がどうなっているか見たことがある方は少ないのでないでしょうか。
ここではマンホールの蓋開け体験ができます。
まず、専用のバールを使い、先端をマンホールの差し込み口に入れます。
画像出典:湘南人
てこの原理で蓋が動くことを確認します。
画像出典:湘南人
蓋が開くと分かったら、渾身の力で持ち上げてスライドさせます。
画像出典:湘南人
男性スタッフの方は1人で軽々と持ち上げていますが、実際に体験してみると女性や子供が容易に開けるのは難しいほどの重厚感があります。蓋の重さは40〜45kgほどあるそうです。
また、マンホールの蓋の中には、万が一に備えた事故防止策が施されています。
画像出典:湘南人
マンホール蓋の受枠と蓋が金具で繋がっているので、蓋がどこかに行ってしまう心配はありません。
マンホールの開口部には、転落防止のはしごがあり、人が乗っても大丈夫なんだそうです。
画像出典:湘南人
昨今のゲリラ豪雨のような力だけでも、圧力でマンホールの蓋が勝手に開いてしまう事象があるそうですが、こういった事故防止策がされていることは一般にはあまり知られていないのではないでしょうか。
水中ドローン操作体験・管路カメラ調査模擬
普段知られていないマンホールの中で何をしているのか、水中ドローンや管路カメラを使った体験ができます。
画像出典:湘南人
水の飲みくらべ
こちらでは、3種類の水をそれぞれ常温と冷水で飲み比べ体験できるコーナーです。
3種の水は、下記の3つです。
市販のミネラルウォーター小田原の水道水(地下水)小田原の水道水(普段飲んでいる水)
画像出典:湘南人
何番に何が入っているか分からない状態で水を飲み比べ、常温と冷水それぞれ一番美味しいと思ったものにシールを貼ります。
画像出典:湘南人
シールを貼った後で、結果発表があります。
常温では、市販のミネラルウォーターよりも小田原の水道水にシールが多く貼られ、体験した方も慣れ親しんだ水を美味しく感じた結果が反映された印象があります。
対して冷水では、普段飲んでいる水道水と市販の水との差がほとんどありませんでした。
その理由は、冷やすと匂いや味が分かりにくくなるためなんだそうです。
画像出典:湘南人
この結果だけ見ると、何の水でもいいじゃないと思いがちですが、ここからがミソです。
画像出典:湘南人
法律で定められた安全基準なのはもちろん、おいしい水の要件値もばっちりクリアしています。
ペットボトルの水は100円前後しますが、同量の水道水は0.1円ほどなんだそうです。
冷やすと市販のミネラルウォーターと水道水との味の違いも感じにくいのであれば、水道水を冷やして飲んだ方がお得ということになります。
画像出典:湘南人
これから暑くなり、水分をたくさん摂取する季節になります。今年の夏は、安心で家計に優しい水道水を飲んでみてはいかがでしょうか。
画像出典:湘南人
飲み比べ体験の後に、2025年4月1日にデビューしたばかりの小田原市上下水道局キャラクターの『おみずまる』のステッカーもゲットしました!瞳が水滴になっていて可愛らしいですね。
マンホールトイレ展示
貯留型マンホールトイレの展示コーナーでは、実際の仮設トイレと模型の展示が行われています。
画像出典:湘南人
マンホールトイレの地上部分は、普段は蓋をされていますが、災害時には蓋を開け、写真のように便座等を設置することで、災害時のトイレになるそうです。
画像出典:湘南人
あらかじめ、水を貯留槽内に貯めておき、災害時にマンホールトイレを使用して汚物が溜まった際は、貯留弁を1日1回程度開放し、プール等の水を利用して流すことで清潔に保て、臭気や病害虫の発生を抑えられるようです。
小田原市内のマンホールトイレの設置については、緊急避難所となる小学校から徐々に進んでいるそうです。
こういった設備は普段知る機会がないので、とても勉強になりますね。
下水道クイズ
画像出典:湘南人
下水道クイズでは、普段目にしているマンホールの蓋のデザインについての問題や、イベントで得た知識を活用した問題が出されています。
参加者には、携帯トイレがプレゼントされていました。
画像出典:湘南人
微生物観察
下水をきれいにする微生物を観察できます。
理科の実験のように顕微鏡で下記写真のような生物が観察できます。
画像出典:湘南人
観察した上に、記念品までゲットしました。これは嬉しいですね。
画像出典:湘南人
子供達も楽しめるゲームが満載
ディスゲッターナインゲーム
9枚のパネルをターゲットにゲームします。
画像出典:湘南人
参加記念に、上下水道局キャラクター「おみずまる」やマンホールの蓋のデザインが施されたコースターや缶バッチがもらえます。
画像出典:湘南人
マンホールカードを集めるのが密かな趣味の筆者としては、非売品のマンホールデザインのグッズは嬉しい限りでした。
画像出典:湘南人
ラグビーゲーム
小田原ラグビースクールでは、お子さんがラグビーボールに触れる貴重な機会を提供しています。
普段は上下水道局で働く傍らラグビースクールの一員という職員の方。ラグビーの楽しさを伝えるべく子供達と触れ合っています。楽しく学んだり、体を動かしたりと、子供達も楽しんで参加できるイベントになっています。
画像出典:湘南人
歴代マンホール蓋展示
画像出典:湘南人
歴代のマンホールが展示されています。チラリと覗く桜と共に、変遷がたどれます。
画像出典:湘南人
2021年度に一新されたマンホールの蓋は、小田原市内の高校に通う生徒さんによるデザインが採用されたものなんだそうです。
小田原の魅力が詰まっているデザインは何だか愛着が湧きますね。
キッチンカー
画像出典:湘南人
出入り口にはキッチンカーも出店。ホットドッグやアサイーボウルやドリンクなどが種類豊富にあります。
遊んで、学んで、グルメも楽しめて、これは1日楽しめること間違いなしです。
総括
小田原市上下水道局長の西浦さんより、市民の皆様に下水道事業への理解と関心を深めてもらうことを目的としたイベントとお伺いしました。また、様々なブースを用意しているので楽しんで行ってくださいとのコメントをいただきました。
マンホールカードを集めるのが密かな趣味の筆者ですが、小田原市でこういったイベントが開催されていることを知らず今回は初めての訪問となりましたが、体験あり、記念品あり、グルメありと、至れり尽くせりのイベントとなっていました。
普段知らない下水道について楽しく学ぶ機会、次回開催された際はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
おだわら下水道桜まつり
開催日時
2025年4月5日(土) 10:00〜15:00
開催場所
小田原市下水道管理センター内 寿町ふれあい広場
住所:〒250-0002 神奈川県小田原市寿町5丁目23-30
駐車場・駐輪場:あり
主催
小田原市上下水道局下水道整備課
お問い合わせ
小田原市上下水道局下水道整備課
電話:0465-41-1622