SCRAMBLE SMILE［ライブレポート］振り幅の広いパフォーマンスで観客を虜に「声出して盛り上がっていくぞー！　しゃーいくぞ！」

2/9(日) 12:00配信

アイドルメディア『Pop'n'Roll』主催イベント＜Pop'n'Roll Fes vol.2＞が、2月1日（土）にVeats Shibuyaにて開催された。

同イベントには、編集部が今推したいグループや実力派アイドルが出演。それぞれが個性あふれるパフォーマンスを披露した。

本記事では、満員の会場に熱狂をもたらしたSCRAMBLE SMILEのライブレポートをお届けする。

取材＆文：赤木一之
ライブ撮影：Ikuya Nishikado

重厚感のあるSEから、「スキパンマン」でスタート。トップバッターのHey!Mommy!と同じ作詞＆作曲家チームの楽曲とあって、その次の出番でこの曲は流れが綺麗。元気いっぱいでノリが合う。歌詞にパンの種類がたくさん出てくるが、《ククリームパン》のクとクの間のタメと歌声がクセになる。観客のパンMIXもウマくハマる。

特出すべきは、デコ出しもチャーミングな峰島こまきの圧倒的なレスの数。ステージの後方からでも、顔を傾けてでも、隙さえあれば観客と目を合わせにいく。と、思いきや2曲目からほかのメンバーのレスも強く、グループの地力の高さがうかがえる。

峰島こまき＜Pop'n'Roll Fes vol.2＞Veats Shibuya（2025年2月1日）

しっとりとした歌い出しから疾走感のある曲調に変わり、優しい声で「わざとだよ？」を曲振りする峰島。クシャッとした笑顔が眩しいゆうゆ。落ちサビ前、松田琉那の伸びのある歌声に引き込まれる。落ちサビからはだんだん、歌詞の《苦しい》の歌声に胸がしめつけられるような片想いの感情がこもってきて、いじらしい。

松田琉那＜Pop'n'Roll Fes vol.2＞Veats Shibuya（2025年2月1日）

キラキラメロディの「今日から運命！」では、観客の全力コールで熱気が上昇。小指を立てながらの振り付けが印象的で、土居麗菜の《運命だよー！》にも視線を奪われる。続くダンスナンバー「AGE⇔DECHI」でも勢いは止まらない。土居が“ここからは後半戦！　みんなで声出して盛り上がっていくぞー！　しゃーいくぞ！”とギアを上げ、観客もMIXやコールを入れていく。

土居麗菜＜Pop'n'Roll Fes vol.2＞Veats Shibuya（2025年2月1日）

最年少17歳・桜木果奈の“ラストスパートです！　まだまだ盛り上がっていきましょう〜！”で、グループ名を冠した「SCRAMBLE SMILE」へ。希望と決意の気持ちを表した前向きなバンドサウンドナンバー。サビの《君が笑って僕が笑って》で、指差ししながら笑顔を届けていく。

桜木果奈＜Pop'n'Roll Fes vol.2＞Veats Shibuya（2025年2月1日）

ラストの「OVER THE SKY」は、シリアスなイントロから入るロックナンバー。ここまでとは違い、クールな歌声を聴かせるメンバー。落ちサビのゆうゆの歌声と立ち姿がカッコよく、峰島の《吸い込まれてく！》もすごみがある。キュートな歌声とのギャップに驚かされるし、振り幅が広い。歌詞通り《全身全霊》で情熱的に歌う5人。峰島が“ラスト、みんなの声を聞かせてー！”と鼓舞し、最後はエモーショナルな空間を作り上げた。