パ・リーグ球団別週間MVP ソフトバンク甲斐がリーグ1位、日本ハム清宮、ロッテ・ポランコら夏男が猛打
甲斐拓也がwRAA4.9でリーグトップ
先週のパ・リーグでは2位のロッテが5勝1敗で今季最多タイの貯金11とし、首位・ソフトバンクも4勝2敗で貯金31まで増やした。一方、5位のオリックスは後半戦初白星を挙げるも、1勝4敗1分けで借金は今季ワーストの11。最下位の西武も1勝5敗で借金は今季最大の36にまで膨らんだ。
SPAIAでは7月30日から8月4日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
ソフトバンクの甲斐拓也がリーグトップとなるwRAA4.9をマークした。1日の楽天戦で4号3ランを含む3安打猛打賞を記録した一方で、守っても完封リレーを引き出すなど攻守に活躍。週間でも6試合に出場し、16打数8安打の打率.500、2本塁打、5打点と躍動した。
例年2割前後と低空飛行の打率も今季は77試合で.263と好調。リーグ2位のwRAA4.8をマークした同僚の近藤健介とともに、406得点とリーグトップの破壊力を誇る打線を支えている。
ポランコが4本塁打、蛭間拓哉は4試合でマルチ
3勝2敗1分けだった日本ハムでは、清宮幸太郎がwRAA3.7でチームトップだった。1日のオリックス戦、3日のソフトバンク戦でともに2安打1本塁打を放ち、勝利に貢献。週間でも打率.292、OPS1.018をマークした。この調子を維持し、首脳陣の信頼を勝ち取りたいところだ。
好調なロッテでは主砲のポランコがチームトップのwRAA3.5を記録。7月31日の西武戦で3本のアーチをかけるなど、週間で4本塁打と持ち前の長打力をいかんなく発揮した。2年連続の本塁打王へ夏男がエンジン全開だ。
得点力不足に悩む西武では、蛭間拓哉が調子を上げてきている。先週は4試合でマルチ安打を放つなど5試合連続安打を記録。週間で23打数9安打の打率.391、OPS1.005で、wRAAもチームトップの3.4をマークした。打線全体でも先週はチームOPSが12球団で5番目の.708と底を脱した感があるだけに、8月反攻に期待したい。
森友哉が6試合連続安打、鈴木大地は打率リーグ5位浮上
12年ぶりの10連敗を喫したオリックスは、森友哉がwRAA2.8でチームトップだった。先週は2度のマルチ安打を含め全6試合でヒットを放ち、23打数8安打の打率.348、2本塁打、4打点。チーム打率.239、277得点ともにリーグ5位と低調な打線の中で、一人気を吐いていた。
楽天では鈴木大地がチームトップのwRAA1.4をマークした。8月4日の西武戦では今季4度目の猛打賞を記録するなど20打数7安打の打率.350、1本塁打、2打点。昨季は自己ワーストの打率.244と苦しんだが、今季はここまで打率.285でリーグ5位。34歳のベテランが見事な復活を遂げている。
7月30日に優勝へのマジックナンバー「42」が一時点灯するなど首位を独走するソフトバンク。このまま一気に4年ぶりの優勝へ駆け抜けるのか。CS争いも含め酷暑に負けない熱闘を期待したい。
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記事:SPAIA編集部