三日月形じゃない! 進化形の「丸」「三角」「四角」のクロワッサン発見! 半割りにしたらちゃんとクロワッサンだった
「クロワッサン」は一般的に三日月形をしている。フランス語の「croissant」がその名の由来であり、その名前を聞けば、形状が脳裏に浮かぶはず。
ところが、2025年9月2日にオープンした「ブールアンジェ」の新宿店には三日月形ではないものが販売しているのである。このお店限定で販売しているというクロワッサンは、丸・三角・四角なのだ。三角と四角は、まあわからんでもないけど、丸は本当にクロワッサンなのか?
・○・△・□
お店は、JR新宿駅の東南口を出て徒歩1分のところ、商業施設ニューマンの向かいにある。たしかこの建物は2階にジャーナルスタンダードカフェがあったはずなのだが……。調べたところ、ジャーナルスタンダードカフェは8月31日に店舗改装工事に入っており、その2日後にブールアンジェがオープンしたとのこと。
さて、店内に入ると美味しそうなパンがズラリと並んでいる。最近はあまり甘いモノを食べなくなったけど、チョコレートのドーナツとか美味そうだな。思わず、トングを伸ばしてしまいそうになるけど、今日の目的はこれじゃない。
今日のお目当てはコレ! 新宿店限定「LIMITED Croissant」の「○・△・□」である。これはただの記号ではなく、ちゃんとした商品名だ。
購入したのは、その○・△・□。それともう1つ、見た目のインパクトが強い「オニオンベーコンクロワッサン」(税込614円)を買ってみた。
クロワッサンだけを4品買ったはずなのに、どれもクロワッサンらしくない。これなんか、ベーコンぐるぐる巻きで、まるで肉巻きおにぎりみたいじゃないか。ひと口にクロワッサンといっても、いろんなのがあるもんだねえ~。
半割にしてみると、クロワッサンの上半分にベーコンが巻かれており、中にはオニオンが入っている。ベーコンとクロワッサンが一体となった、食べ応えのある一品だ。
・ちゃんとクロワッサン!?
それで本題の○・△・□なのだが、その形からクロワッサンを感じさせる要素はほぼない。だが、表面を見ると、クロワッサン特有の幾重にも織り込まれた生地の層がうかがえる。
これは一体どうやって成形したのだろうか? 焼成前に○や△を形づくっても、焼き上げたら違う形になってしまう気がするんだけどなあ。不思議だ……。
それぞれカットして食べてみるとしよう。まずは□。半分にすると、中は空洞ではなく、生地がしっかり詰まっている。デニッシュパンに近い気がする。
食べてみると、表面のサクサクはクロワッサンのものだ。こんな風に焼けるものなんだねえ、面白い。
続いて△。こちらは気泡の入り方が、より普通のクロワッサンに近い。
食感もこちらの方がクロワッサンらしい。角が立っている分、表面のサクサクとした食感がしっかりしている気がする。
そして最後に1番気になっていた○だ。よく見ると、継ぎ目があるので焼き型に半分ずつ生地を入れて、焼成の段階で合体したのかもな。
実際にカットしてみると……おお! ちゃんとクロワッサンしてる!!
味はというと、他の2つと比べるとサクサクが乏しい気がする。丸く焼き上げているから全体的に食感が丸くなっているのかも。これはこれで美味しいけどね。
今回はいずれもプレーンをチョイスしたが、マーブルやフランボワーズなどのクロワッサンもあるそうなので、気になる方はそちらもチェックして頂きたい。いずれにしても、画になるクロワッサンだ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 ブールアンジェ 新宿店
住所 東京都新宿区新宿4-1-7 1階
時間 8:00~20:00
参考リンク:ベイクルーズ、ジャーナルスタンダード
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24