河瀬直美氏、奈良県の国際特別大使に!映画で地域を活性化
河瀬直美氏、奈良県の国際特別大使に!映画で地域を活性化
映画監督の河瀬直美氏が、奈良県の国際特別大使に。映画祭やフィルムコミッションで、奈良を国際的な文化都市へ。
河瀬直美氏、故郷奈良を世界に発信
映画監督の河瀬直美氏が、この度、奈良県の国際特別大使に就任。
奈良県の大使に就任するのは、河瀬氏が初めてとなる。
河瀬氏は、数々の国際映画祭で受賞歴があり、その作品は奈良の美しい風景や文化を世界に発信し続けている。
特に、地元奈良で開催される「なら国際映画祭」では、エグゼクティブディレクターとして、映画を通じた地域活性化に貢献。
その河瀬氏に、奈良県の魅力を国内外にPRしてもらうため、「奈良県国際特別大使」を委嘱することとなった。
河瀬直美氏が奈良県にフィルムコミッションを要望
委嘱式ではまずは、山下知事から河瀨氏に委嘱状が手渡された。
対談では奈良県国際特別大使として、早速、知事に対して映画監督としてフィルムコミッション強化を要望。
フィルムコミッションとは、映画やCMなどの撮影を円滑に進めるために、ロケ地の情報提供や撮影支援を行う団体のこと。
最近では、フィルムコミッションが充実している場所で、どんどん大手の映画会社が撮影しているそう。
映画やドラマ、CMなどで取り上げられれば、聖地巡礼のように観光客も呼び込めるようになる。
そのポテンシャルが奈良県にはあるとのこと。
この要望に対して、山下知事は即答で
「やりましょう。公約します!」
との返答を。
河瀬氏が奈良県国際特別大使大使に就任したことにより、奈良県がどう変わっていくか楽しみ。
「奈良県国際特別大使」就任に際するコメント
この度は、奈良県国際特別観光大使のお役目をいただきましたこと大変光栄に存じます。
これまで映画を通して、国際的に活動してきたことを評価していただいてのことだと思います。
コロナ禍に、表現者の「多様性」や「しなやかな強さ」を持ってこれまで活動してきた実績により、ユネスコ親善大使の命を受けました。その最初の活動が奈良県内にてアフリカ人女性監督のワークショップを行い、発表の場を拓きました。
また、2008年に経済産業省の補助金を活用し準備を進め、平城遷都1300年の節目の2010年に立ち上げた「なら国際映画祭」の活動が2025年、15年目を迎えます。この節目に、これまで奈良県下にて制作した海外の映画監督による映画が、来年開催される大阪関西万博のメインホールにて、9作品一挙に上映される機会を創出します。そのことにより、広く海外からも奈良県に足を運んでいただける機会を目指します。
今後も、映画製作はもとより、
奈良で開催される国際的な祭典としての「なら国際映画祭」を通して、奈良を世界の皆さんに知っていただき、訪れていただける真の国際文化観光都市への貢献ができれば幸いです。
河瀬直美氏プロフィール
映画監督の河瀬直美氏は、奈良県出身。
数々の国際映画祭で受賞歴があり、特に「萌の朱雀」でカンヌ国際映画祭カメラ・ドールを受賞。
奈良を舞台にした作品が多く、その美しい映像美と人間ドラマで知られる。
地元奈良で開催される「なら国際映画祭」のエグゼクティブディレクターも務め、映画を通じた地域活性化に貢献している。