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バク転に失敗したチアリーダー、勇敢にも1か月後に復活(米)

Techinsight

米大学のアメリカンフットボールの試合で先月2日、バク転をする直前のチアリーダーの女性(29)(『The Sun 「FRIGHT-FALL Horrifying moment cheerleader snaps her neck during backflip after blacking out ‘at worst possible moment’」(Credit: Kennedy News and Media)』より)

米大学のアメリカンフットボールの試合で先月初旬、ケンタッキー州在住のチアリーダーの女性がバク転(バックハンドスプリング)に失敗し、病院に緊急搬送された。女性は約1か月後に奇跡的な復活を果たしており、その勇敢な行動に多くの人々から称賛が寄せられている。当時の動画とともに、英ニュースメディア『LADbible』などが伝えた。

【動画】頭を地面に強打するも、1か月後にはチアリーディングの練習を開始。その後、見事に技を決めた

11月2日、アメリカンフットボールの試合のハーフタイムショーで、チアリーダーのコーリー・マーチンさん(Corey Martens、29)がバク転に失敗し、重傷を負った。

12歳からチアリーディングを始めたというコーリーさんはその日、ショーに参加する予定ではなかったが、チアリーダーの人数が足りなかったため、自身のドリームチームであるケンタッキー州のモアヘッド州立大学のチアリーダーとして急遽パフォーマンスを行った。

しかしコーリーさんは、バク転の最中に失神し、頭部を強打して地元の総合病院に緊急搬送された。

当時の様子はチアリーディングのコーチが撮影しており、コーリーさんの直前に演技した女性は、バク転の後、背後に立っていた男性に両足を支えられ天高く持ち上げられる「バックハンドスプリング・アップ」を決めていた。一方でコーリーさんは、後ろにジャンプしたものの、体が回転できず、頭を直接地面に強打した。

当時のことを、コーリーさんは「演技前に十分な食事を摂っておらず、鉄分不足で貧血を起こし、一瞬だけ失神してしまったの。それも最悪のタイミングでね」と語ったが、搬送先の病院でレントゲンとCT検査をした結果、第5頸椎(C5)を骨折していることが判明した。

ただコーリーさんにとって幸いだったのは、骨にずれがなく、神経への圧迫が見られなかった点で、2週間半は首を固定する装具が必要だったものの、歩くことはできたという。

アスレチックトレーニングの学位を取得し、コーチング経験もあるコーリーさんは、自身の事故について次のように語った。

「第4~6頸椎の骨折は通常、身体の麻痺を引き起こすケースが多いため、当初は心配したわ。でも私の場合は骨折箇所が神経から離れていて、事故から1週間経っても神経症候が現れず、ホッとしたものよ。ただ痛みはひどく、医師には首周辺の腱や筋肉が緊張状態にあるため、首を動かさないように指示されたの。」

そんなコーリーさんは事故から約1週間後、TikTokに事故当時の動画を投稿し、1か月後にはチアリーディングの練習を開始した。さらに12月第2週には、事故以来初めて、医師の監視のもとでバックハンドスプリング・アップに挑戦し、成功した。コーリーさんは「こんなに早く復帰できるなんて、本当に幸運だった」と述べ、このように続けた。

「実は、バックハンドスプリング・アップを決めるのは簡単だったの。すこし心配していたけど、怖いとは思わなかった。これは非常に良い兆候かもしれない。だって、メンタルブロックがないことを意味しているから!」

なお、コーリーさんのストーリーはYouTubeチャンネル『Inside Edition』で紹介され、視聴者からは「あんな事故にあった後で、再び挑戦するなんて凄い」「なんて勇敢なんだろう」「本当にラッキーだったね」「早く回復して良かった」「これは非常に危険なスポーツ。私には挑戦する勇気がない」といったコメントが寄せられた。

画像は『The Sun 「FRIGHT-FALL Horrifying moment cheerleader snaps her neck during backflip after blacking out ‘at worst possible moment’」(Credit: Kennedy News and Media)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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