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<自慢できない存在>過干渉な説教「もっと将来考えなさい!」娘の人生に口出しする母【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私は30代のアヤノです。幼稚園に通う3歳の娘サナと、夫のキミヤスと3人で暮らしています。私は大学を卒業して就職し、同じ会社に勤める夫と結婚しました。出産後も働き続けるつもりでしたが、体力的に両立は難しいと判断。娘が小さいうちは一緒に過ごす時間をたくさん作ろうと思い、いまは専業主婦をしています。夫もそんな私の選択を尊重してくれています。しかし実家の母は私が専業主婦をしていることに納得ができないようです。

私はいつもうんざりしながら、上っ面だけ母の話を聞いているフリをします。ヘタに言い返すと倍になって返ってくるからです。母にしてみれば「娘が仕事もせずに子育てにかまけている」という現状は納得ができないようです。

母から電話がかかってくるたび、「この人のように、娘の人生をコントロールしようとしてはいけない」と思います。この日もなんとか母の説教をやりすごして電話を切りました。最近は母が仕事を退職し、娘が幼稚園に入ったことで頻繁に連絡がくるようになったのです。そのたびに負の感情が積もり積もってツラくなってしまいます。

さいわい実家とは離れており、気軽に行き来できる距離ではありません。 かつての私はできるだけ実家から離れたくて上京しました。都内の大学に入り、地元には戻らず就職したのです。 専業主婦になって再び母からの過干渉を感じるようになり、実家と物理的な距離をとった私の選択は間違っていなかったと思う日々です。

「子どもは自慢のタネ」親戚へのマウント、弁護士の妹に鼻高々~

母は定年まで会社に勤め、父に至っては今でも嘱託で働いています。だから両親にはじゅうぶん経済的な余裕があるのでしょう。いつもお金を気前よく出してくれるし、ありがたい支援を受けているとは思っていますが……。

法事の場に着くと、母は親戚たちとのおしゃべりに夢中です。母の口から出てくるのは、いつものように人の品定めをするような言葉ばかり。「あそこの家の娘さんはどこに進学して、どこに就職して、旦那さんはあの会社にお勤めらしいわよ」

地元へ向かった私は、きっと母から直接「いつまで専業主婦でいるつもりなの」と説教されるのだろうと憂鬱な気持ちでした。着いてみると案の定、母は親戚にむかって立派に働いている妹の自慢話ばかり。母はこんなふうにずっと周りに迷惑をかけてきたんだろうな……。たまりかねて父に声をかけたものの、父もまた母と同じ価値観であることを思い知らされただけでした。 夫は両親にほとんど口を出されずに育ったそうです。だけどそれは放任ではなく、信用されていたからではないでしょうか。一方の私は、愛情という言い訳のもと口を出されまくって、両親に敷かれたレールの上を走ってきたように思います。 嬉々として妹の自慢をする母と、それに対して何とも思っていない様子の父を間近で見て、私は「この人たちは変わらないのだな」と強く感じたのでした。

専業主婦は「自立」していない?ヤバイ、胸に鳴り響く……警告音

翌日は近くに住む叔母さん夫婦も招き、一緒にお祝いをすることになりました。私はプレゼントにメッセージカードを添えて渡します。しかしその文面を見て父はため息。母からのいつもの説教もはじまってしまいました。

確かに母は仕事を続けてきたかもしれないけれど……。子育てと両立だなんて、どの口が言っているの? 私はふつふつと怒りが湧いてきました。そのときです。スプーンで遊んでいた娘が食べ物をこぼしてしまいました。

なんでも自慢のネタにしたがる母は、「自慢できない存在」である私を必死で正そうとしてきます。大切な娘まで同じ目にあわせるわけにはいきません。「なにか自慢できるようなことはないの?」その言葉を聞いた瞬間、私のなかの警告音が鳴り響きました。 これ以上母に関わっていると、娘もかつての私のように「何か褒められることがないと良い子と思ってもらえない」と感じるようになってしまうかもしれません。娘まで母のプライドの餌食になるなんて、まっぴらです。 娘が巻き込まれる前になんとかしないと! 娘とかつての自分が重なった私は、危機感をおぼえたのです。私自身を大切にするためにも、私が選んだ人生を認めてくれない母に対して何かアクションを起こさねばと思ったのでした。

本音ブチまけ、断ち切る覚悟「幸せは自分で決める」キッパリ宣言

いつの間にか夫が実家に到着していました。昨日の法事には仕事で来られませんでしたが、今日はうちの両親に挨拶がてら迎えにくることになっていたのです。私と母が口論しているあいだに叔母さんが気付いて招き入れたのでしょう。

私と言い合いをしていた母も、それ以上何も言えずに黙ってしまいました。両親への怒りとやるせなさは尽きませんが、私もようやく自分の思いが伝えられました。そして私たちは実家をあとにし、わが家に帰ってきたのでした。

私はこのさい徹底的に応戦してやろう、本気で向き合おうと思いました。自分が納得して選んだ道を否定されつづけ、幼い娘まで巻き込まれる事態になっては黙っていられなかったのです。 思えば私は小さい頃から、両親に「褒められたい」「認めてもらいたい」という気持ちが強かったように思います。けれどその気持ちを手放すことが、母の過干渉を断ち切る唯一の方法なのでしょう。 その後、母からは電話でなくたまにメッセージが送られてきます。長年続けてきた口出しはそう簡単にやめられないようですが、以前よりも遠慮がちな言い回しになったのがうかがえます。妹から聞いた話では、父は母に向かって「もう放っておいてやれ」と言っているそう。私はこれからも自分自身の幸せのために、人生の選択をしていきたいと思っています。


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