上越市議の橋爪さんによるイラストやコウノトリの写真など 「小さな作品展」パティオで7月28日まで
新潟県上越市富岡のパティオ上越2階ギャラリースペースで2024年7月27、28の2日間、吉川区在住の市議会議員、橋爪法一さん(74)による「小さな作品展」が開かれている。同区で今年誕生したコウノトリの成長を見守る橋爪さんが撮影したひなの写真や、日記のように日常の一コマを独特の温かいタッチで描いたイラストを多数展示している。
《画像:初めての作品展を開いている橋爪さん》
旧吉川町議時代から45年以上議員を務める橋爪さんは、大学時代のサークル活動の一環で似顔絵を描いたことから、趣味でイラストを描き始めた。近年は毎週発行している議員活動レポートに、写真の代わりにイラストを載せることもあり日常的に描いている。あらゆる地域の行事などで描いてきたため、過去にモデルとなった人をはじめ橋爪さんの絵のファンは多く、長年作品展の開催を望む声が寄せられていたことから、今回初めて開いた。
《画像:地域の風景や行事などを描いたイラスト》
イラストは主にB5サイズのコピー用紙に、ボールペンとマーカーで描いている。議会などの議員活動のほか、音楽祭や朝市、野花といった上越の行事や風景を切り取った味わい深い作品約45点が並ぶ。一昨年亡くなった母親のエツさんとの介護生活を描いたイラストや4コマ漫画もある。
橋爪さんが観察を続けてきた吉川区のコウノトリのイラストや写真も展示する。飛来したつがいが今年4月に産卵してから、5月のひなの誕生、7月の巣立ちまでを記録した58枚の写真をまとめたものや、コウノトリの成長を見守る人のイラストなどを飾っている。
《画像:コウノトリの写真やイラストも》
初日の27日は、橋爪さんの知人らが大勢訪れ、「いい絵だね」などと作品に見入っていた。会場には展示しきれないイラストを計400〜500枚ほどまとめたファイルが置かれ、自分が描かれたイラストを探す人も。橋爪さんが24年前から12冊発行しているエッセイ集の販売も行われ、サインを求める人などでにぎわった。
《画像:ファイルにまとめられたイラストを見る来場者》
橋爪さんは「絵もエッセイも、心が動かされたときに記録的に書きたくなる。初めての作品展の準備は大変だったが、皆さんに喜んで来てもらいよかった。コウノトリも含め、上越の良さを描いているのでぜひ見てもらいたい」と話している。
時間は27日が午後5時まで。28日が午前10時から午後4時まで。入場無料。