ひよどり山に弓の音 響く 八王子馬上弓くらべ
伝統的な儀式の流鏑馬を気軽なスポーツとして楽しもうと誕生した「馬上弓くらべ」が4月5・6日の2日間、八王子ひよどり山キャンプ場を会場に行われた=写真。
「北条流鏑馬(やぶさめ)八王子城・滝山城馬上弓くらべ大会×日本歴史伝統文化」と題した催しで、今年で3回目。主催は八王子馬上弓武道推進委員会(馬場浅雄会長=人物風土記で紹介)。姉妹都市である小田原市との市民交流事業として行われており、希少な日本在来の和種馬に乗るのも特徴の1つ。5日は競技会が行われ、選手である騎者は和装に身を包み、日ごろの鍛錬の成果を披露した。
多摩市から訪れた武田元さん(80)は「乗馬経験があるので楽しみに来た。馬上で弓を引けるのはすごいこと。選手の技術に感服。今後も開催して、大会が洗練されていくことを期待している」と話していた。
6日は馬上弓くらべのデモンストレーションが行われ、ルール説明や騎者、馬の紹介など解説付きで競技への理解を深める機会となった。このほか、鈴や扇などを携えて演舞を行う馬上舞や居合なども披露され、日本の伝統武道を感じる2日間となった。
馬場会長は「皆さんに喜んで頂けた。大会を重ね、軌跡を残せた気がする。今回の反省点を含めて、次回開催を検討していきたい」と手応えを話していた。