ジギング・タイラバなんでもありの船ルアー釣行【三重】無風ベタ凪の難条件でも五目達成
三重県で船長とのんびり近海釣行。ジギングやタイラバ、自作ルアーで多彩に狙うも渋い状況に苦戦。そんな中でも五目達成で充実の一日となりました。
船長と2人で五目ルアー釣行
久しぶりに船長と2人で、さまざまなターゲットを狙う釣行に出かけました。持ち込んだタックルはジギング、タイラバ、ティップラン、キャスティングと、そのときの状況に応じていろいろ試してみたいという目的に加え、自作ルアーのテスト釣行も兼ねています。
天気予報では北風が吹くとのことでしたが、当日は完全な無風。ベタ凪で、ティップランやジギングには終始厳しいコンディションでした。
使用したタックル
ここからは、今回の釣行に持ち込んだタックルを説明します。
1. ティップラン用
6.5ftの専用ロッドに2500番台のスピニングリール。ラインはPE0.8号、リーダーはフロロカーボン2.5号と、エギング用のタックルをそのまま使用。ティップラン用のヤマシタTRシンカー(20〜40g)を装着し、エギは自作の餌木を使いました。
2. ジギング用
PE2号を巻いたベイトリールに、感度を重視した硬めの6.7ftジギングロッドを組み合わせました。100〜200gまでのジグを使用し、ハタ系ロックフィッシュを狙う構成です。
3. タイラバ用
PE0.8号を巻いたカウンター付きベイトリールに、タイラバ用として80〜200gの仕掛けが使えるバスロッドを流用。タイやアマダイをターゲットにしています。
4. キャスティング用
PE0.8号を巻いたエギングロッドに、自作ルアーを使用してサゴシを狙う構成です。
ジギングから釣行開始
港を出て15分ほど走った場所がティップランポイントでしたが、完全な無風で潮も緩かったため、近海のジギングポイントへ移動することにしました。
30分ほど移動して到着したのは、水深90〜100mで、ところどころに岩礁帯が点在する砂地エリアです。まずはジギングからスタート。ちょうど夜明けを迎え、徐々に明るくなってきました。潮は緩いものの、ジギングで狙えそうな状況です。
イトヨリダイをキャッチ
使用したジグは、メジャークラフトのジグパラバーチカルショート ライブアジ(ケイムラカラー)120g。着底した際に砂地の感触があり、やや柔らかい印象から、砂泥地といったところでしょうか。
底から2mまでをスローピッチでシャクり上げ、フォールさせたところでいきなりアタリ。上がってきたのは、初めて釣れたイトヨリダイでした。
40cm超えのサバがヒット
続けて釣れるかと期待しましたが、アタリは単発で終了しました。船長はタイラバからスタートされましたが、しばらくはアタリもなく、魚探を見ると中層に真っ赤な反応が現れていました。
それをお伝えすると、船長は「何か群れが入ってきたようだね」とおっしゃり、ジグを底から中層の50〜60mラインまで上げて、ハイピッチジャークで狙ってみました。するとヒット。ただ、引きは軽く、青物ではなさそうです。上がってきたのは40cmオーバーのサバでした。次男用の塩焼き用に確保です(笑)。
しかし、群れはすぐに散ってしまい、その後はまったく潮が動かなくなりました。風ゼロ、波ゼロ、潮ゼロと、まるで野池のような状態です。
ここで1時間ほどまったくアタリがなかったため、岩礁帯の多いエリアへと移動しました。
アオハタをキャッチ
水深は先ほどと同様に90m前後。船長は引き続きタイラバで粘るとのこと。私はジグを投入し、92mで着底。真下に真っすぐ落ちる状態だったため、ジグを軽いライトジギング仕様に変更しました。
太陽は出ているものの、空気が霞んでいてガスっぽい雰囲気です。ジグを一誠のネコメタル60g(イワシグロー)に変え、ゆっくりとしたフォールを意識してワンピッチジャークで誘いました。
すると、砂地から岩礁帯に変わったあたりで「ゴンゴンッ」と明確なアタリがあり、上がってきたのはアオハタでした。狙っていたマハタではありませんでしたが、ハタ系が釣れてひと安心です。ただ、やはりアタリは続かず、単発で終了してしまいました。
自作ルアーで挑戦
ここからは自作ルアーを使ってのチャレンジです。まずはエビ型のルアーに1.5ozのタングステンシンカーを装着して落とし込みました。岩に当たる感触が着底でよく分かります。
ゆっくりと巻いたり、底をトントンと叩くようなアクションをしたり、いろいろな誘い方を試しましたが、アタリはありませんでした。
船長がタイをキャッチ
その後、3か所ほどポイントを移動して狙い続けましたが、依然アタリはなく、船長のご友人から「100mを超えるエリアでも全く潮が動いていない」と無線で連絡が入りました。
厳しい状況が続いていましたが、そんな中、ようやく船長にヒットがあり、狙いのタイが釣れました。
私もタイラバに切り替えて狙いましたが、こちらも単発で終了。船長も「アタリが続かないから、これではダメだね」とおっしゃり、再びポイントを移動することとなりました。
ディープバチコンに挑戦
次のポイントでは再びジギングに切り替えましたが、アタリはありませんでした。ここで、これまで試したことのなかった「ディープバチコン」に挑戦することにいたしました。
使用したワームは、フィールドモニターを務めているリグデザインの「3KEY」。ジグヘッドが2つ付いており、片方にレッドベイト、もう片方にチャートヘッドをセットして、水深100mの海底まで落としました。
するとすぐにアタリがあり、チャートヘッドのほうにヒット。釣れたのはヒメでした。そこからはヒメばかりが10匹ほど釣れましたが、狙っていた魚ではありません。
ふと水面を見ると、サメがヒレを出してゆっくり泳いでいました。波も風も潮もなく、非常にのんびりとした雰囲気が続いていました。
サゴシキャスティングでは不発
潮がまったく動かないまま10時を迎え、タイラバでもアタリがないため、船長が「サゴシキャスティングでも行ってみようか」と提案されました。
大きくポイントを移動し、30分ほど走ってサゴシのボイルを発見しましたが、群れはすぐに散ってしまいました。
私は自作のエギ型ルアーをキャストし、ブレードが魚を誘ってくれることを期待しましたが、アタリはありませんでした。
船長がサゴシを手中
一方、船長はジグスピナーを投げ続けていましたが、「ミノーのほうが良いかもしれないね」とのこと。そこで私はワームテールタイプの自作ミノーに変更しました。
「当たると信じて」投げ続けていると、ようやく船長にヒットがあり、サゴシをキャッチされました。
私も気合いを入れてキャストを続けましたが、残念ながらアタリはなく、船長の釣果も単発で終了となり、11時過ぎに納竿しました。
釣り終了と振り返り
船長と2人だけでの、ゆったりとした釣行はこれで終了です。今回は終始苦戦となりましたが、いろいろとお話をしながら自作ルアーを試したり、さまざまな釣りに挑戦したりと、非常に楽しい時間を過ごすことができました。
乗合船ではなかなか味わえない、自由なスタイルでの釣りができたのも、大きな魅力でした。次回もぜひ、船長にご一緒いただこうと思っております。
次の釣行では、マハタを本格的に狙うのも良いですし、スーパーライトジギングでアカハタやオオモンハタを狙うのも良さそうです。ここには豊富なターゲットがいるため、どの魚を狙うか迷ってしまいますね。
<田村昭人/TSURINEWSライター>