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ゆらゆら漂う姿を見ているだけで癒やされる<ミズクラゲ> その姿はまるで真昼の月【私の好きなサカナたち】

サカナト

ミズクラゲ(撮影:のっち)

Web『サカナト』には様々な水生生物好きのライター(執筆者)が所属しています。そんなライターの皆さんが特に好きなサカナ・水生生物について自由闊達に語らう企画「私の好きなサカナたち」。今回はサカナトライター・のっちさんによる「私の好きなサカナたち」をお届けします。

私が特に好きな水辺の生き物はクラゲ。好きな理由は、見ていて癒されるから。

水族館の水槽で、ゆったりと漂う姿にはうっとりしてしまいます。

代表的なクラゲといえば<ミズクラゲ>

日本には約200種類のクラゲがいるそうですが、その中でも私が特に好きなのは、ミズクラゲです。

ミズクラゲ(提供:PhotoAC)

日本近海で最もよく観察できるクラゲで、おそらく一般に“クラゲ”と言われてイメージされるのは、ミズクラゲかもしれません。

ミズクラゲが水中に浮かぶ姿は、まさに真昼の月のようで、ずっと眺めていても飽きないのです。

ミズクラゲの特徴は大喰らい?

ミズクラゲは、まん丸とした傘の中央にある、四つ葉のクローバーのような模様が特徴的ですが、実はこれ胃袋なんだそう!

ごく稀に6つや8つの胃袋を持つミズクラゲがいるそうですが、そんなにたくさんの胃袋を持っているなんて、ミズクラゲって実は大食いだったりして。

食べたものまで透け透けなのは、私だったらちょっと恥ずかしいけど、透明な姿で生まれたクラゲの運命なのでいたしかたない。

そんな姿もチャーミングで愛らしいと思います。

クラゲといえば<鶴岡市立加茂水族館>

ミズクラゲ(撮影:のっち/撮影場所:鶴岡市立加茂水族館)

私はクラゲを目当てに全国各地の水族館を巡っているのですが、一番印象に残っているのは山形県にある鶴岡市立加茂水族館です。

ここでは約80種類のクラゲが展示されており、その展示種数の多さから、世界一のクラゲ水族館と呼ばれているそう。

約1万のミズクラゲが漂う直径5mの水槽「クラゲドリームシアター」は幻想的で、時間を忘れて、ずっと見ていられました。

またバックヤードツアーに参加して、スタッフの一員になったつもりで、クラゲの生育について詳しく知ることができたのも嬉しかったです。

東京都にあるおすすめのクラゲ水族館

ほとんどのクラゲは姿や形を変えて一生を過ごし、私たちがよく目にする、水中を漂う姿で生きられるのは約1年ほど。短命なんだなぁと、その一生の儚さにも惹かれました。

普段、刺されるなどして海の厄介者扱いをされるクラゲですが、実はクラゲにはヒーリング効果があり、ゆらゆらと泳ぐ姿を見ることで自律神経の乱れが改善されることが実証されているのです!

忙しく過ぎる日々の中で、私がクラゲを見て癒されるのにも理由があったんだなと納得。

都内では、墨田区押上のすみだ水族館がおすすめ。約500匹のミズクラゲが漂う、長径7メートルの水槽の上を歩きながら眺めることができて、より近くでクラゲを観察することができますよ。

ぜひクラゲを眺めて癒されましょう。

(サカナトライター:のっち)

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