3連勝の日本ハムは“温存”していた伊藤大海、3連敗のソフトバンクはモイネロに期待
昨季ソフトバンク戦4勝1敗、防御率2.63の伊藤
パ・リーグで早くも今季最初の注目カードがある。63年ぶりの開幕3連勝と絶好のスタートを切った日本ハムが、まさかの開幕3連敗を喫した昨年王者ソフトバンクをエスコンフィールドHOKKAIDOに迎える2連戦だ。
日本ハムの先発は伊藤大海。昨季14勝5敗、勝率.737で最多勝と最高勝率の2冠に輝いた右腕は、実績通りなら開幕投手を務めてしかるべきだが、新庄剛志監督は敢えて開幕2カード目のソフトバンク初戦に持ってきた。
昨季のソフトバンク戦は6試合で4勝1敗、防御率2.63と好相性。41投球回で48三振を奪っており、奪三振率は10.54と高い。しかも、昨季14打数5安打1本塁打、打率.357と打たれていた近藤健介が登録抹消。北の大地に追い風が吹いている。
今春オープン戦も3試合に登板して防御率1.29と順調。最終調整となった3月23日のヤクルト戦も6回で9奪三振をマークし、そこから中8日空けて万全の状態だろう。
日本一へ新庄監督が勝負をかける就任4年目。ソフトバンクにエースをぶつける策略が奏功するか。
昨季日本ハム戦1勝2敗、防御率4.80のモイネロ
一方、ソフトバンクはリバン・モイネロが先発する。リリーフから先発に転向した昨季は11勝5敗、防御率1.88。チームでは14勝の有原航平に次ぐ白星を挙げた。
オープン戦でも3月18日の中日戦で6回パーフェクト投球。25日の九州産業大戦では5回3安打無失点と順調に来ている。
ただ、昨季の日本ハム戦は3試合で1勝2敗、防御率4.80。9月3日の対戦では3回6失点で敗戦投手となるなど相性が良いとは言えない。特に2本塁打を浴びている万波中正には要注意だ。
昨年はリーグ制覇しながら日本シリーズで敗退。つかみ損ねた日本一へ向け、もう負けられない。モイネロの力投が期待される。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【パ・リーグ】
楽天・藤井聖-西武・隅田知一郎(楽天モバイル)
ロッテ・石川柊太-オリックス・A.エスピノーザ(ZOZOマリン)
【セ・リーグ】
ヤクルト・石川雅規-広島・玉村昇悟(神宮)
中日・K.マラー-巨人・井上温大(バンテリンドーム)
阪神・才木浩人-DeNA・A.ジャクソン(京セラドーム大阪)
【関連リンク】
・プロ野球AI勝敗予想
・王者ソフトバンクに何が起きた?昨季先制試合の勝率1位チームが3試合連続逆転負け
・侍ジャパンで衝撃デビューの日本ハム水谷瞬、データから分かった意外な強みと今後の課題
記事:SPAIA編集部