ティム・バートン、『ビートルジュース ビートルジュース』は「お金のためじゃなく、個人的な理由で作りたかった」
カルト映画『ビートルジュース』(1988)の35年ぶりの続編となる『ビートルジュース ビートルジュース』。再びメガホンをとるティム・バートン監督が、長い月日を経て第2作の製作を進めた理由を明かした。
『ビートルジュース』は、死後の世界で “人間怖がらせ屋” を営む推定年齢600歳のお騒がせ者・ビートルジュース(マイケル・キートン)が人間界を巻き込んで騒動を起こすホラーコメディ。最新作『ビートルジュース ビートルジュース』では、35年の時を経て母親になったリディア(ウィノナ・ライダー)と一人娘のアストリッド(ジェナ・オルテガ)が騒動に巻き込まれる。
8月28日(現地時間)に行われたベネチア国際映画祭の記者会見には、バートンのほか、オリジナルキャストのマイケル・キートン、キャサリン・オハラ、ウィノナ・ライダー、そして新キャストのジェナ・オルテガ、モニカ・ベルッチ、ジャスティン・セロー、ウィレム・デフォーが登場。続編製作の背景について、バートンは次のように語った。
「お金のために大がかりな続編を作ろうと思ったわけではなく、非常に個人的な理由で作りたかったんです。[中略]本作の準備のために第1作を見直すことはしませんでした。僕は(前作の)精神を覚えていたし、ここにいる皆を覚えていました。」
また、「年を重ねるにつれて、人生にはちょっとした転機が訪れることがあり、僕は少し自分を見失ってしまいました」といい、本作は「僕にとって活力を取り戻すもの」だったと述べたバートン。「自分が好きなことを、好きなやり方で好きな人たちと作るというやり方に立ち返るものでした」とも述べている。
『ビートルジュース』の続編企画は30年以上にわたり話し合いが行われてきたが、企画が「再活性化」したきっかけは、バートンが製作総指揮・監督、ジェナ・オルテガが主演を務めるドラマ「ウェンズデー」だったという。同作で「テレビ作品を映画的なスケジュールで撮影しようとしたことに、一風変わった楽しさを感じた」「ジェナ(・オルテガ)との出会いが、僕にとって非常に重要なことだった」とバートン。以前にも「ウェンズデー」のおかげで「活力を取り戻した」とおり、同作が『ビートルジュース ビートルジュース』に与えた影響は大きいようだ。
なお、第3作製作の噂について聞かれると、現在66歳のバートンは「計算してみましょう……本作を作るのに35年かかったので、次は僕の年齢が100歳を超えてしまいます。近年の科学の進歩を考えれば可能かもしれませんが、僕はそうは(第3作が実現するとは)思いません」と笑い飛ばしたという。
映画『ビートルジュース ビートルジュース』は、2024年9月27日(金)より劇場公開。
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