年に数回しかバスが停まらない「愛宕神社前」【福岡県久留米市】
一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載107回目は、福岡県久留米市にある「愛宕神社前(あたごじんじゃまえ)」バス停をご紹介します。
お正月の時期に運行する「高良大社初詣臨時バス」
正月の三が日と、何か大きなイベントがある時だけ、西鉄久留米から高良大社まで臨時バスが走ります。
昨今は、ちゃんとLED表示に門松のアイコンが準備されていて、本気度が高いです。
高良大社からの帰り便、西鉄久留米ゆきの表示にも、同じ画像が使われます。
こちら高良大社臨時バスのハイライトは、日章旗を掲げた車両が、
一の鳥居をくぐるこのシーンです(断定)。
そんな高良大社臨時バスは、年に数日しか走らないにも関わらず、「西鉄久留米」~「高良大社」間にある途中バス停が撤去されることなく、ずっと設置されたままです。
いくつかある途中バス停のうち、今回注目するのが、愛宕神社前。
愛宕神社といえば、福岡市民にとっては、ざっくり姪浜と室見の間にある愛宕山頂が想起されますので、そちらは別で取り上げるとして、
今回は、久留米市の愛宕神社脇を駆けるバスをお楽しみください。
愛宕神社の中を散策
隣接するバス停も、それぞれ大学稲荷前と高樹神社前で、神社ばかりです。
近くには宮地嶽神社もありますが、こちらはバス停がないのが残念。
バス停のすぐ横にある参道を上ると、
愛宕神社があります。
愛宕といえば、防火の神様です。
京都出身の当方は、親の転勤で福岡に引っ越してきたあとも、実家の台所には常に「火廼要慎(ひのようじん)」のお札が飾られていました。これ福岡の人に言っても伝わらないんですよねー。
※京都市内最高峰の愛宕山(標高924メートル)上に鎮座する[愛宕神社]は全国に約900社を数える愛宕神社の本社で、古くより火伏・防火に霊験のある神社として知られています。
出典:Leaf KYOTO|京都市内最高峰の愛宕山山上に鎮座する[愛宕神社]
鳥居からは、久留米市街が一望できます。
徒歩でも行ける距離ですので、高良大社初詣の帰りには、ぜひ途中下車してください、って1月の末にする話題として適切かどうかはともかくとして。
基本情報
バス停名:愛宕神社前(あたごじんじゃまえ)
・住所:〒839-0851 福岡県久留米市御井町 [map]
・天神からの行き方例:
【STEP1】西鉄福岡(天神)駅から西鉄天神大牟田線に乗車し、西鉄久留米駅で下車。特急で約31分。640円
【STEP2】「西鉄久留米(3のりば)」から、無番臨時高良大社ゆきに乗車。約17分。※例年は正月三が日のみ運行