畑のど真ん中にポツンと…でも大人気!焼き菓子好きが絶賛する“朝焼きフィナンシェ”って?【今日ドキッ!】
HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。
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なぜこんなところにポツンと店が?知る人ぞ知る名店を紹介。
今回は畑の真ん中にポツンとある人気焼き菓子店に向かいました。 多くのお客さんがお目当とする焼き菓子とは…
誰にも教えたくない!焼き菓子店
人里離れたところに佇むポツンと1軒うまい店。
今回の舞台は空知の田園地帯、由仁町。 早速、地元の人たちに聞き込み開始!
小屋の中から、何やら大勢の人の声が…
番組スタッフ:「こんにちは!すいません!突然。HBCの『今日ドキッ!』なんですけれども、この辺りでポツンと外れにある、地元の方がおいしいと思っているようなお店がないかっていうのを調べてまして…その前にですね、これは何の集まりですか?」
女性農業者:「由仁町の農家の女性農業者のグループで、みんなで焼き肉を楽しんでるところです」
女性農業者:「とっても丁寧に作られた、一人でゆっくり楽しみたいお菓子が並んでるお店が…」
女性農家者:「よく行きます。フィナンシェとか買って食べます。クッキーとか」
番組スタッフ:「どんなとき行くんですか?」女性農家達:「お土産。絶対喜ばれる…」
一見、普通の家にしか見えないという、おいしいお菓子屋さんが、畑の真ん中にあるというので行ってみることに…
番組スタッフ:「マチの方の話ですと、由仁町の中心部を出発して国道234号線を苫小牧方面へと走ると、右側にJR古山の駅が見えるそうです。そこの信号を左へ曲がるとすぐあるということですので、行ってみたいと思います」
国道を4キロほど走ると…
番組スタッフ:「駅っぽいですね。JR古山駅って書いてあります。この信号を左に曲がってみたいと思います」
番組スタッフ:「民家のようなんですけれども…ここなのかな…」
番組スタッフ:「あ、ちっちゃな看板が立ってます。オープンで書いてあるのでここですね!」
番組スタッフ:「あ、ここだ…三好焼菓子店っていう小さな看板ありますね。ここです」
お店に入りお話を聞くことに…
番組スタッフ:「HBCの今日ドキッ!という番組なんですけれども、焼き菓子のお店なんですか?」
三好塁さん:「そうです。焼き菓子の専門店というか、焼き菓子だけのお店ですね」
ついに発見!由仁町の真っ白な畑の中にポツンと一軒佇むお店「三好焼菓子店」
今年で6年目を迎える知る人ぞ知る人気店です。
ご主人の三好塁さんと奥様の香織さんはともに関西の出身。
8年前にこの由仁町へ移住してきました。
その後、農家さんの古民家を改装して小さな焼き菓子店をオープンさせたところ、SNSなどで店の評判が広まり、多くのファンが訪れるお店になりました。
苫小牧から来た女性:「もう本当に美味しいので毎回、何を選んで買って帰るか悩んで…」
千歳から来た夫婦:「ここ秘密にしておきたいっていう感じ、なんか自分のものにしておきたいっちゅうか…」
この中に、多くのお客さんがお目当とする焼き菓子があります。
栗山町から来た女性:「“朝焼きフィナンシェ”があるって言ってたので、ちょっと焼きたてのものを食べてみたいなと思ってたんですよね」
札幌から来た親子:「今まで食べた中で一番美味しいフィナンシェです」
これが三好焼菓子店の看板商品で、不動のナンバーワン!“朝焼きフィナンシェ”
多くのお客さんを魅了する、“朝焼きフィナンシェ”の魅力はどこにあるのでしょうか?
フィナンシェは、卵白と焦がしバター、そして小麦粉、さらに、アーモンドプードルと、きび砂糖が主な材料。
三好塁さん:「うちのフィナンシェに関しては、アーモンドをローストして、ミキサーで細かく砕いているので、ナッツ感が強く感じられる…。こういう粗く刻んだアーモンドを入れるのはうちの特徴かもしれないです」
お菓子の世界へと飛び込んだきっかけ
三好さんがお菓子の世界へと飛び込むきっかけとなったのは、出身地である大阪のホテルにケーキバイキングを食べに行ったときのこと。
その光景に衝撃が走ったといいます。
三好塁さん:「家が貧乏だったので、そんなにケーキを食べる機会がなくて。で、ケーキバイキングに行ったときに、こんなにきらびやかな世界があるのかと…お菓子が並んでいて、それを嬉しそうに取っている方たちを見たときに、“自分はこれを作る人になりたい”ってすごく強く思ったのが、高校3年生のときですね」
大学に進学した三好さんは、在学中の4年間ケーキ店でバイトを続け、卒業後は大阪の洋菓子店に就職しました。
その後、関西の菓子業界でトップを走る京都の店で働く夢を叶えますが、そこで三好さんは早朝から深夜まで続く勤務に疲弊し、お菓子作りへの情熱が見えなくなってしまっていました。
三好塁さん:「もうお菓子を作るってなんだろう…みたいな。なんのためにやっているのか分からない。で、辞めることになるんですね」
その後、お菓子作りとは無縁の老人介護福祉施設で働くことになった三好さん。
ある日、ふと自分を見つめ直す旅に出ることを計画します。
それが北海道だったのです。
三好さんは次第に北海道への移住を考えるようになりました。
その時、三好さんの気持ちを後押ししたのは、大阪の福祉施設で働いている時に出会った妻の香織さんでした。
一度はすべてを失ったお菓子作りへの情熱がゆっくりと戻っていった三好さん。
2019年、由仁町に小さな店を構えたのです。
番組スタッフ:「何を買われましたか?」札幌から来た客:「僕は朝焼きフィナンシェですね」
番組スタッフ:「いつどのように食べられますか?」札幌から来た客:「いやもうもうすぐ食べます。車の中で」
札幌から来た客:「いただきます。ん!ん!?サックサク!」
札幌から来た客:「バター感が強くて…うまっ!焼きたてだからすごい、ちょっとナッツ感があるかも知れない。これ、めっちゃ好き」
三好さんにもう一度、お菓子作りに携わる気持ちを戻させたのは、ここ「由仁町」だったのです。
三好塁さん:「この由仁町の空気がそうさせたのかなと思います。やっぱり大阪にいた頃とか京都にいた頃とは全然違うこの景色と空気」
三好塁さん:「人の感じも全然違うので、自分の中に眠ってたがお菓子への思いがまだあったんだなっていう…ゼロになったと思ってたんですけど、とろ火のようにあったのかなとは思います」
【三好焼菓子店】
住所:北海道由仁町熊本231
電話:0123-76-9676
営業時間:午前11時~午後4時
定休日:月・火
お店への行き方
由仁町の中心部から国道234号線を苫小牧方面へ4キロほど走ると右手にJR古山の駅が見えてきます。
駅を越えてすぐの信号機を左に曲がって少し走ると、左側に古民家が見えてくるので見逃さない様に!防雪柵があって見えにくいので注意です。
由仁町は札幌からも1時間程度。
これから徐々に雪も解けるので春のドライブに先にいかがでしょうか?
※掲載の内容は番組放送時(2025年3月13日)の情報に基づきます。