【発見】サンマが安いから「サンマ1週間生活」してみた → 一番おいしかったのは焼くでも茹ででもない意外な調理法だった
今年はサンマが安い。
ということで思い切って、サンマ1週間生活をしてみた。
ルールはシンプル。毎日の献立にサンマを取り入れること。
焼いたり煮たり、ごはんに混ぜたり、いろいろアレンジしながら1週間食べ続けてみたところ……一番おいしかったのは、意外な調理法だった。
・1匹100円以下の時代もあったな……
今回、3か所のスーパーでサンマを購入。
A店は258円、B店は322円、C店は183円(3尾で550円)。思っていたよりもバラつきがある。
正直、私が大学生の頃は100円以下で売られていた記憶があるから、それと比べると安いという印象は薄いが、むしろ今が適正価格なのかもしれない。当時の安さがおかしかったのだろう。
ということで、いざ「サンマ生活」スタート!
・1日目:基本の塩焼き
塩を全体に振って10分ほどおき、グリルで焼くだけの王道レシピ。
とにかく簡単で間違いない。香ばしい香りとともにサンマの美味しさを噛み締める。やっぱり初日はこれだなと思う定番の食べ方。
・2日目:サンマごはん
普段、我が家では、焼きサンマを混ぜて炊くレシピが主流だが、今回はリュウジ氏のレシピを参考に、生のまま半分にカットして炊飯。めんつゆ(白だしがなかったので)と生姜を入れてスイッチオン。
炊き上がりはお焦げも香ばしく、香りだけで幸せになれるレベル。
うむ、やはりおいしい!
この時点で、暫定1位は「サンマごはん」。
・3日目:サンマのつみれ汁
この日は、ちょっとひと手間かけてみる。
三枚おろしにしたサンマをフードプロセッサーですり身し、片栗粉と調味料を混ぜてつみれに。
味噌汁を作る感覚で投入して完成。
ふわふわ食感でおいしい! 汁にも旨味がしみ出して満足感がある。
ただ、小骨が少し気になるのと、手間を考えると一度で満足。翌朝は「サンマごはん+つみれ汁」の贅沢サンマ定食を堪能。
・4日目:洋風に挑戦、トマト煮
和食が続いたので、気分を変えてトマト缶で煮込みを作ってみることに。
下処理は特にせず、玉ねぎと一緒にコトコト煮るだけ簡単。
トマトの酸味がほどよく脂を中和してくれて、意外とあっさり食べられる。
ただし骨はしっかり残るので、食べる前に取り除くのがおすすめ。
・5日目:トマト煮リメイクでパスタ
前日のトマト煮に牛乳とコンソメを加えてパスタソースに。
「サンマとパスタって合うの?」と思ったが、これが大正解。
魚介のうまみがソースに溶け出して、とてもおいしい! 5日目にして、まだまだ飽きないサンマ生活。
すごいぞサンマ!
・6日目:中澤記者も紹介の茹でサンマ
ここで編集部の中澤記者が以前紹介していた「茹でサンマ」を実践してみることに。
塩を振って10分おいたサンマを沸騰させないお湯で3〜4分。
たしかに焼きよりも身がふっくらしていて、やさしい味。
見た目は少し崩れてしまったけど侮れない。
・7日目:最終日、酒蒸しで締め!
最後は個人的にやってみたいと思っていたサンマの酒蒸し。
Xで話題になっていた長谷川あかりさんのレシピを参考にフライパンに酒と少量の酢を入れて蒸し焼きにし、仕上げにポン酢をかけて食べる。
……おいしい!!
蒸すことで身がふっくら、臭みゼロ。脂もほどよく落ちて、なんというか上品さがプラスされている感じ。これが間違いなく一番である!
試しに酒なしの純粋な蒸しサンマも作ってみたが、やはり酒蒸しの方が断然おいしかった!
・まとめ:結論、サンマは “蒸す” と最高
1週間のサンマ生活を終えてわかったのは、「焼く」より「茹で」より「酒蒸し」がいちばんおいしかったという事実。(好みの個人差あり)
今年のサンマが安いうちに、ぜひ試してみてほしい!
サンマ縛りという制約があったからこそ、料理の幅がむしろ広がったサンマ生活。
……ただ、家族からは「しばらくサンマはいい」と言われたけれど。
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.