猫が部屋を汚しにくくなる『爪とぎの素材』4選 それぞれの特徴や注意点までご紹介
1.カーペット素材
いくつかある爪とぎ素材の中でも、最もごみが出にくいと考えられるのがカーペット素材。これは、文字通り、カーペットと同じ質感のもので、爪とぎに使用されているのはポリエステルが多いようです。
ポリエステルの原料はペットボトルと同じ(PET)が一般的なので、摩擦にも強くて耐久性も高く、価格もリーズナブル。他の素材と比較すると削りカスがほとんど出ず、掃除機やコロコロでサッとお手入れできます。またカーペット素材の爪とぎは、自分でカットして好みの場所に貼るなど、カスタマイズもしやすい利便さもあります。
ただし素材が硬いため、爪のひっかかりが弱いと感じる猫もいます。最初は「爪をとぎ」として興味を示さないこともあるようで、その場合はキャットニップを使って慣らすとよいでしょう。
2.木製
天然素材の木を使った爪とぎもあり、こちらも比較的削りカスが少ないです。木は削れても小さなささくれや細片としてたまる程度。繊維はしっかり密に融合しているので、表面を削っただけでは粉状のカスになりにくいです。
また猫はそもそも野外で生きていた動物で、木登りをしたり、自然の中の木で爪をといだりしていました。したがって、木の素材の爪とぎは使い勝手も問題なく、爪のひっかかりを感じながら心地よくとぐことができるでしょう。
ただし、長期間使っていると、表面が粗くなり、削られたときに粉が出たり、ささくれた表面で肉球が傷つくおそれもあります。劣化してきたと感じたら、やすりで軽く磨くことで引き続き使用可能となるでしょう。
3.麻ロープ(ザイザル麻)
爪とぎ素材の定番でもある麻ロープ。キャットタワーの支柱に使われることの多い素材です。
爪のひっかかりがよく、「木登り運動」といったアクティブな動きにもぴったり。耐久性が高く長持ちするメリットもあるので、爪とぎ商品の多くに起用されています。
しかし使い勝手が良い一方で、汚れやすいデメリットもあります。ロープの繊維が摩耗によって、細かい毛のようなクズが落ちます。小まめに掃除しないと毛状のクズがたまりますし、ほつれやすいので放置すると「松の木」のようにバサバサとなり見映えが悪くなります。
ヒモがほつれて飛び出したら、その都度ハサミでカットするのがおすすめです。
4.ダンボール素材
猫に人気No.1の爪とぎ素材は、ダンボールです。そもそも猫はダンボールが好きです、隠れやすさや個室感などの形状以外の理由は、あたたかさや猫が自分のニオイをつけやすいなどがあげられます。そのため、ダンボールタイプの爪とぎは、最もポピュラーといえます。
しかし、ダンボールは猫の爪が食い込みやすく、爪とぎをするたびに、紙の粉や細かな破片が出やすいです。さらに静電気で舞い上がりやすいので、掃除のしにくさではおすすめできません。
近年では、粉が出にくい加工や高密度圧縮タイプで削りカスが軽減されているようなので、より機能的な商品を探してみるとよいでしょう。
まとめ
猫の性格や好みはそれぞれ。 いくら掃除しやすい素材でも、使ってもらえなければ意味はありません。
まずは愛猫が気に入ることを大前提に、実際に削りカスが出にくい素材から試してみてください。順番に試していくことで、きっと猫の反応とお掃除のしやすさを両立できる爪とぎが見つかりますよ。
お気に入りの爪とぎが決まれば、部屋もきれいなまま、猫のご機嫌も長く続くはずですね。