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清川村 28億円超の過去最大予算 役場駐車場に防災トイレ

タウンニュース

28億円超の過去最大予算

清川村は2月21日、新年度当初予算案を発表した。一般会計総額は28億7900万円で、前年度から2億9400万円増加して過去最大となった。特別会計などを含めた全会計では45億5300万円となり、前年度比で4・1%増加した。

歳入では、村民税が個人・法人ともに前年度を上回り3・9%の増加となったものの、固定資産税などの落ち込みにより村税全体では前年度比で900万円(0・7%)の減少となった。

子育て環境の充実に向けては、新たに生後1カ月児の個別健診に助成を行い、5歳児集団検診も始める。村で生まれた子ども1人あたり10万円の祝い金を交付するほか、妊娠届を出した人や出産した人に対し、妊婦1人あたり及び新生児1人あたり5万円を給付する。

教育支援では、村立小学校の6年生と中学3年生に対して、修学旅行費の補助として小学生1人あたり5千円、中学生に同2万円を補助。幼少中一貫校の設置推進事業として、検討委員会などの開催や視察研修の実施、用地取得に向けた土地鑑定などの調査業務委託などに1600万円を盛り込んだ。

村の基幹産業である茶業については、総務省の地域おこし協力隊制度を活用して販売量の増加や担い手創出に向けた事業に1100万円を充てる。スティックタイプの粉末茶をたばこのパッケージを模した箱に入れて販売する「KIYOKAWACHABACCO」の消費拡大には120万円を投じる。

地震などの防災対策には3700万円を計上し、村役場の駐車場に貯留型の災害用防災トイレを10基設置。観光客対策を踏まえ、災害時に提供する食糧などの備蓄も進める。

このほか、65歳以上の新型コロナワクチン予防接種について、自己負担額3割で接種ができるよう費用の一部を助成。帯状疱疹の予防接種についても、50歳以上を対象に費用の一部を接種回数分助成する。観光振興策として、パンフレットの刷新やプロモーション動画の制作などに2600万円を計上した。

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