あの人は今、何してる? 元川崎純情小町☆中原区担当 前田薫里さん(35)
中原区版の過去の紙面に登場してくれた人の今に迫る「あの人は今何してる?」。今回は13年前(2012年7月6日号など)の紙面で紹介した前田薫里さんです。
川崎の魅力を発信しているアイドルグループ『川崎純情小町☆』の第1期生として2011年から17年まで6年半にわたり活動した前田薫里さん。12年7月6日号で中原区担当のメンバーとして紙面に登場した。活動期間中は中原区の「顔」として市内・区内で開催されたイベントに出演。歌とダンスを通じて、地域の魅力を発信し続けた。「中原区についての情報を必死にメモして覚えていた。懐かしいな」と当時を振り返り、思わず笑みがこぼれた。
当時の活動で印象に残っているのは、16年10月にクラブチッタでワンマンライブをやったこと。500人の観客を集めることを目標に、連日川崎大師や飲食店を訪れて広報し続けた。無事に目標を達成し、ライブ当日を迎えた。「とっても楽しかった。あの時来てくれたお客さんの笑顔は、今でも覚えている」と目を細める。
17年3月9日にグループを卒業。その後はアーティストとして芸能活動を継続。2つのグループ『SB5J(シブゴジ)』と『Vitamin'Kiss(ビタミンキス)』にそれぞれ2年ほど所属していたが、21年にアイドル活動から身を引いた。ただ「歌いたい」という思いは消えず、ふと思い立って家で歌を練習するように。3年前からはYouTubeチャンネル「きまぐれ歌日記」を立ち上げ、動画の撮影から編集まで1人で行い、80年代のアニメソングを歌う様子を投稿している。投稿頻度は不定期で、文字通り自由気ままに活動するのが自身のスタイル。「日常生活に歌が戻ってきて楽しい。誰にも縛られないで、好きなときに自由に歌えるのがうれしい」。他にも、振り付けの仕事やダンスレッスンの指導を頼まれることも。アイドル時代に培ってきた経験が、今に生きているという。
今でも中原区を訪れることも。ベトナムのサンドイッチ「バインミー」や「等々力ソフトサブレ」が思い出の味だという。
目指すは登録者千人
「今の目標はYouTube登録者数1000人を達成すること。自分のペースで、緩く続けられたら」と望む。また現在も活動する『川崎純情小町☆』にエールも。「今でもグループが続いていることが誇り。川崎のアイドルとして、今後も輝き続けて欲しい」と後輩に期待を込めた。