アカハライモリを守る!県立広島高校 科学研究部の生徒たちが研究|地球派宣言
赤いお腹が特徴のアカハライモリ。
アカハライモリの調査・研究をしているのは、県立広島高校の科学研究部の生徒たちです。
部活では、個人やグループに分かれて興味のあるテーマを設定し、研究をしています。
アカハライモリの研究が始まったのは、1年前。
以前は河川や水田などで多く見られたアカハライモリですが、近年、その数は減少し、現在広島県では準絶滅危惧種に指定されています。
科学研究部では、アカハライモリが減少している原因を探るため、生息環境の調査を行ってきました。
その1つが水質調査です。
月に一度、アカハライモリが生息している沼田川の水を採取し、水素イオンの濃度などのデータを分析しています。
研究では、下流に行くにつれて、水素イオン濃度が上昇していることがわかってきたのだそう。
さらに、外来生物の影響や川の特徴を調査するなど、さまざまな側面から生息環境がアカハライモリに与える影響について研究を進めています。
研究をしている生徒の一人、福馬美里さんは「環境が汚染されていたりして、もとあった里山の形が変わってきている。アカハライモリのように昔から生息している生き物がずっと暮らしていけるように、どのように環境を変えていけばよいか調べていきたい」と意気込みを語りました。
アカハライモリの研究を通じて、地域の自然を守る取り組みへとつなげていこうとしています。
また、生徒を指導している福本伊都子先生は「イモリがいる環境を守ることは、私たち人も含めた生態系全体を守ることにつながる。地域の人たちにも研究を知ってもらって、一緒に自然環境を守っていきたい」と話します。
広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2025年1月8日放送)