「ボケちゃったのかな…」手術に向かった実母にかけた言葉が、思わぬ疑惑に #頑張り過ぎない介護 207
一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。
義母のお世話をしながらも、想定外の入院生活を送ることになった実母のことが心配で、まる子さんはいっぱいいっぱいになっていました。そんな中、義母は予想通り「熱があるから」とデイケアをお休みし、子宮脱(骨盤底の筋肉や靭帯が弱くなることで、子宮が本来の位置から下がり、ひどい場合には腟の外まで出てきてしまう状態)の処置をしてもらいに婦人科に行きたいとまる子さんに言ってきましたが、熱があるなら婦人科にも行けないと却下。まる子さんとしては、子宮脱よりも腸(直腸)が出たままになっている直腸脱(直腸が肛門から外に飛び出してしまう病気)のほうが心配です。
実母がボケた…!?
義母は子宮脱をしきりに心配していましたが、1カ月前に婦人科を受診したときは「半年後にまた見せてください」と言われて、経過観察の状態。まる子さんは、それよりも直腸脱をそのままにしているほうが気がかりです。結局、義母があまりにもしつこいので、デイケアの看護師さんに状況を確認してもらえるようにお願いをしました。その結果、今は子宮脱はしていないとのこと。義母は安心したようで「婦人科には行かなくていい」と言い、一件落着です。
息子と出かけている途中、実母から「今から手術に行ってくる」と電話があったので「目が覚めたらお誕生日おめでとうって言ってあげるね」と励まして電話を切った私。
帰宅後、今度は父から電話。「母さん、ボケちゃったのかな……」と。理由を聞くと、母が「誕生日の前日に電話がかかってきて、良い日だった」と言っていたことが気になっているようです。なぜなら、母の誕生日は来月だから……。
父に言われて、ボケていたのは自分だと気付いた私。慌てて、実母とのやりとりを説明すると、父も笑っていました。
その後、実母の手術は無事に終了。持病があるため、高度治療室で様子見ですが、経過は良好のようです。でも、やはり顔が見たい……。夫に相談したところ、快諾してくれたので、実母の退院に合わせて久しぶりに帰省をすることになりました。
義母はというと、最近は朝食の準備を自分でしています。この日は7時40分ごろには食べ終わっていたので、いつもより早いなと思って声をかけたのですが……。
なぜか小言を言われることに……。
ちなみに、私には栄養バランスを考えた献立を要求してくるのに、義母が自分で用意するのは簡単なもの……。
まぁ、自分で用意してくれるからいいや……と思うしかありません。言いたいことはあるけれど、グっと我慢です。
息子とちょっと遠出の買い物に行く途中、実母から「今から手術に行ってくる」と電話がかかってきました。気は強いけどメンタルは弱い実母。きっと不安なんだろうなと思い「目が覚めたらおめでとうって言ってあげるね」と励まして送り出しました。しかし、帰宅後に今度は父から電話がかかってきて「母さん、ボケてんのかな」とのこと。理由を聞くと、「誕生日の前日に電話がかかってきて、良い日だって言ってるんだけど、誕生日は来月じゃないかって言ったんだ」と……。実は、私が完全に誕生日を間違えてしまっていたのでした。
慌てて父に、「私が誕生日を間違えて、麻酔が覚めたら『お誕生日おめでとう』って言ってあげると励ました」と話すと、父も笑ってくれました。実母は慢性の腎臓病なので、腎機能に影響を及ぼす薬剤や全身麻酔は慎重に扱う必要があります。今回は全身麻酔の手術ということもあり、家族は麻酔の影響で腎臓病が悪化しないか心配していました。そうこうしているうちに、手術は無事に終了。念のためHCU(高度治療室)でしばらく様子見になりますが、今のところ経過も良好とのことで、ひと安心。とはいえ、顔が見たい……。夫に帰省したいと相談したところ、快く送り出してくれたので、退院に合わせて帰省をすることに。
義母はというと、最近朝食の準備を自分でするようになりました。私がやっていたときは、栄養バランスを考えた献立にするように言われていたのですが、義母が用意しているのはパンとスープのみ……。思うことはいろいろありますが、グッと我慢です……。
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まる子さんは、ずっと実母のことが心配だったと思うので、無事に手術が終わってホッとしましたね。帰省している間は、嫁業は忘れて娘としてゆっくり過ごしてほしいです。今はいつでもメッセージのやりとりや電話が気軽にできる時代になりましたが、顔を見て話す時間を持つようにするのも忘れないようにしたいものです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。