箱根強羅 地元飲食店、宿泊業に挑戦 地域連携、再構築に向け
箱根強羅で50年以上にわたり飲食店を経営してきた田むら銀かつ亭(田村洋一代表取締役)が現在、「温故知新のまち創り」をテーマに宿泊業の展開に取り組んでいる。
インバウンド需要の高まりを受けて箱根強羅には、比較的安価で小規模な「簡易宿所」の数が増えているが、それら施設の連携を図るための組織はなく、箱根町外からの事業者が多いことから地域コミュニティーも希薄になっていると田村さん。「情報共有の仕組みがないと、災害時など宿泊者にも連絡がいかない」と課題を指摘する。
そこでまずは経験を積もうと、自ら簡易宿所の開業に向けて動き出した。現在、箱根登山電車「強羅」駅近くの空き家を改装中。既存の柱や瓦を生かし、昭和の面影を残した施設を今春開業予定。また4月24日(木)までクラウドファンディングで改装費用の支援を募っている。「銀かつ亭クラファン」で検索を。
田村さんは「まずは自分で運営してみて、将来的に宿泊施設が連携できる方法を探っていければ」と展望を語った。