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吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【数十年ぶりの両トロコン:第4回】

TSURINEWS

両トロコンでキャッチしたヘラブナ(提供:週刊へらニュース編集部・関口)

テーマは「数十年ぶりの両トロコン」。神奈川県厚木市にある厚木へら鮒センターの大池に入り、果敢に攻める吉田。途中、上ずる魚に踊らされながらも何とか態勢を立て直して復活した。

竿が曲がらない

吉田の勇姿?を撮影しようと大池の外側をぐるりと一周しながらカメラを構える記者。時刻は暑さが身に染みだした9時前後だったはずだ。

吉田が座っているのは大池の垣根側でコイ池寄り。一方、記者はその対角線側。そこから望遠レンズを持ち、吉田が絞るシーンの撮影を始めた。ところがいつまでたっても竿を絞らない。カラツンだったりスレだったりと、まともに竿が曲がらないのだ。

離れているので大声で声をかけるわけにもいかず、心の中で記者はこう叫んでいた。

「おいおい、いい加減にしてくれよ。そろそろ竿を曲げてくれないと」

吉田にしてもわかっていたはずだ。記者がカメラを構えているのだから早く竿を絞らなれば、と。

ところが一向に言うことを聞かない魚たちに業を煮やしたのか、吉田は記者がカメラを構えているにもかかわらずセッティングの見直しを始める。いやいや、釣るための所作なのだからそれは仕方がないことなのだが、記者にしてみれば「おいおい、この場に及んでかよ」と、ため息を漏らしてしまう。

記者からは遠目なので吉田が何を調整しているのか、詳細はわからなかった。だが何かを変更したのは間違いなく、さらにその直後からそれまでとは打ってかわって竿が曲がりはじめた。

いいよいいよ、その調子その調子!

トントン拍子で撮影は進み、一気に正面取りまで終えて吉田の釣り座に戻る記者が開口一番。

さっき何やったの?

吉田康雄

「ウキを替えたんですよ。あの時はすいませんでした」

いやいや、気にすることはないよ。それも仕事のうちなんだから。

などと思ってもいない発言をする記者。

ウキを小さくして好転

実際のところ撮影が中断していたのはほんのわずかな時間だったし、以降は順調に竿を絞ってくれたのだから結果オーライなのだが。それに中断タイムがわずかで済んだのはスタート時にあらかじめウキ調整を済ませていたからにほかならず、吉田の面目躍如といったところなのだろう。

順調にヒット(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

んで、ウキをどうしたの?詳細を教えてよ。

吉田康雄

「小さくしたんです」

小さく?さっきはウキの入りが悪いから大きくしたって言ってたじゃない?

吉田康雄

「そうなんですが、どうやら逆だったみたいです。ナジミ込みが速すぎて食い気のある魚をタナに引っ張り込めていない気がしたんです」

以前に言っていた食い気のある魚が規定より上にいるって話ね?

吉田康雄

「はい。ですがウキが立たなかったりで釣りとしてはどうかなって感じだったので大きめのウキをチョイスしたのですが、どうやら間違った方向性だったみたいです」

何番にしたの?

吉田康雄

「フレッタ1番です」

ということは最小サイズだね?

吉田康雄

「はい。3番から一気に2サイズ落として、そのかわりハリスを上下とも10cmずつ詰めたら、いい感じでアタリが出るようになりました」

トロコンのエサはそのままなの?

吉田康雄

「持たせるのにカルネバとかも使ってみたのですが、今日の釣況にはマッチせず、美緑メインで段差バラケをパラパラ差し込む感じがよかったですね。まあでも、いちばんはやはりウキの浮力ですね。両ダンゴと比べてエサが軽いので、ついつい入りがいい方向に持っていこうとしたのがかえって逆効果だったのかもしれません」

なるほどね。でもこれでキマリじゃないんでしょ?

吉田康雄

「そうですね。ですが、やるとすればあとはハリスの微調整ですかね。エサの方向性は合っていると思うので、あとはセッティングで合わせていったほうが迷わずに済むと思います」

ランチタイムまでに60枚

事実、ウキとハリスの調整後は見違えるほど竿が立つようになり、納竿と決めていたランチタイムまでの釣果は60枚。数十年ぶりに触ったと言う両トロコンにしてはいい線までいったのでは、と本人も納得の様子だった。

ところで今日のランチメニューは何だっけ?

しゃぶしゃぶサラダ(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

吉田康雄

「牛と豚のしゃぶしゃぶサラダですよ。釣り場でしゃぶしゃぶが食べられるなんて、さすが厚木さんですよね」

次回は「3年目の挑戦in片倉ダム」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース』2025年7月25日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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