35歳、営業事務の《リアル貯金額》。子どもが2人。家を買ったあとの家計が心配です……【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【35歳 女性】
【貯蓄額】35歳、女性の場合
プロフィール
35歳、女性
IT関係業の営業事務、年収450万円
夫(35歳、会社員)と子(4歳と0歳)の4人暮らし
世帯年収1,300万円
【相談内容】マイホームを購入します。住宅ローンの支払い計画はどうすれば良いですか?
「家を購入する予定です。住宅ローンの支払いが始まってからの資金計画立てたいと思っているので、アドバイスをお願いします」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である30代2人以上世帯の貯金額は、平均が601万円・中央値が150万円です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
質問者さんの貯金額は、平均を大きく上回っているといえますね。
住宅ローンと教育費の両立!計画的に進める家計管理
質問者さんは、マイホームの購入を予定されているのですね。
お子さんが2人いらっしゃるということで、住宅ローンを無理なく返済しながら、将来の教育費も見据えた資金計画が必要です。
以下のポイントを押さえて資金計画を立ててみましょう。
住宅ローン返済額を「手取りの25%以内」に抑える
住宅ローンを組む際は、毎月の返済額が手取り収入の25%以内に収まるようにしましょう。
生活費やお子さんの教育費、老後資金に無理が生じにくくなり、突発的な出費にも対応しやすくなります。
また、頭金は物件価格の10〜20%を準備すると、ローンの負担が軽減されますよ。
教育費を見据えて資金を振り分ける
お子さんが2人いらっしゃるので、今後は中学・高校・大学の教育費が家計に大きく影響します。
私立校進学や大学進学の可能性を考慮して、教育費専用の貯蓄口座を用意し、計画的に資金を確保しておきましょう。
大学の費用は進学先によって費用は異なり、1人あたり200万〜2,000万円が必要になります。
*……参考:文部科学省「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」
*……参考:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」
*……参考:文部科学省「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」
老後資金も計画的に準備する
住宅ローン返済中でも、長期的な視点で老後資金も並行して準備することが大切です。
iDeCoやつみたてNISAを活用しながら、無理のない範囲で資産運用を続けると、将来の安心につながります。
まとめ
・質問者さんと同年代の貯金額は、平均が601万円・中央値が150万円です。
・ローン返済額は手取り収入の25%以内に。頭金は物件価格の10〜20%を準備するとローン負担が軽減されます。
・お子さんの教育費専用貯蓄口座を作り、計画的に資金を確保しておきましょう。
・投資を活用し、長期的な視点でお金を成長させて、老後資金を準備していきましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。