『スープストック』が販売するカレーに「常温と冷凍」があるので比べてみたところ… 明確な違いがありました
美味しいスープでお腹と気持ちを満たしてくれる、スープストック トーキョーの商品。スープはもちろん、カレーにも力を入れておりファンも多く、記者もそのひとりだ。
しかし記者が暮らす地域には店舗がないため、普段は取り寄せをしている。ネットでポチっとしておけば、冷凍された状態で届くので、とても便利だ。
先日も頼んどくかとサイトを開き、いつものようにカレーを注文しようとしたところでふと気づく。あれ……常温のカレーがあるぞ??
・冷凍、常温どちらにも属するカレーも
普段は使い慣れた冷凍コーナーしか見ていなかったのだが、どうやらこの常温保存可能カレーは2020年から存在しているらしい。知らなかった……!
そしてこの5年の間に種類も増え続けているようで、現在は7タイプのカレーが用意されている。中には冷凍で販売されているものと同じカレーもあるのだが、そうなると気になるのは常温と冷凍の違いだ。
味や量、値段に利便性など。常温と冷凍と、どちらが使い勝手が良いのか。場合によってはこれまで冷凍カレーを買っていたところを、常温カレーへシフトすることを考える必要があるかもしれない。
善は急げと常温と冷凍と、両方取り寄せて比べてみることにした。
・違いがある
オンラインサイトにて、常温カレーは6種(バターチキンカレー・無花果チャツネのキーマカレー・玉葱のカレー・とうもろこしの辛くないキーマカレー・根菜と生姜の和風カレー・筍の辛くないキーマカレー)入って税込4580円。
一方、冷凍カレーは12種ある中から6つ選べるセットが税込5180円だった。いずれも180gと量は同じなので、1袋あたりいくらかを計算すると
常温……約763円
冷凍……約863円
となり、やや冷凍の方が割高となっている。
さらに、賞味期限に関しては、記者が2025年2月に購入したものは
常温……2026年2月まで
冷凍……2025年11月まで
と、常温の方がやや長い。温める時間も当然ながら常温の方が短くてすむ。
冷凍庫の場所も取らないし、これはもしかして常温の方が経済的で便利なのではないだろうか。今のところ冷凍のメリットと言えば、種類が豊富であり好きな組み合わせが可能であることくらいだ。
思ったよりも冷凍が劣勢だな……と、今まで信じていたものが崩れていくような不安と悲しさが押し寄せて来る。しかし味わうまでは何とも言えないと気を取り直して、湯せんすることにした。
今回比べるのは『バターチキンカレー』と『無花果チャツネのキーマカレー』の2品。常温と冷凍と、いずれも原材料に大きな違いはなさそうだ。
温めたものを開封し、器に盛る。パッと見は常温も冷凍も、出来上がったものの様子に違いはない。いよいよこれは冷凍から常温への移行を決意する時かと考えながら、口に入れる。
するとビックリ、明確に味が違う。どう違うかと聞かれると困るのだが、常温と冷凍とでは風味が違っているのだ。もちろんいずれも味は文句ない美味しさで、それぞれに良さがある。
とは言えこの違いは何だろうと思いながら、バターチキンカレーの中にごろっと入っているチキンを食べて納得。常温のカレーの肉の方が若干、パサっとしているのだ。
無花果チャツネのキーマカレーに入っている肉も、バターチキンほどではなかったが、やはりこちらも肉の食感や味わいに差が出ていると感じた。
いずれも気になるほどでは全くないが、比べたらわかる違いではある。ただし繰り返すように常温冷凍どちらも美味しく、比較しない限りは気付かないレベルのこと。
知ってしまった身としては今後も冷凍を買い続ける気がしているが、さほど気にならないという人は常温も大いにアリだろう。常温カレーはひとつひとつ箱に入っているので、ちょっとした手土産にもできそうだぞ。
参考リンク:スープストックトーキョー
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.