【フライフィッシングの魅力と始め方】をリーディングカンパニー『ティムコ』に聞いてみた
アウトドアブランド「Foxfire」や、釣り具の販売をしている株式会社ティムコ。そんなティムコは、フライフィッシングの雄としても広く知られている。そんなティムコにフライフィッシングの魅力を伺った。
ティムコへ突撃インタビュー
ティムコは国内のフライフィッシングのパイオニアであり、最初に名前が上がる会社だ。フライフィッシングで使用するロッド、リール、ライン、フライなど幅広く商品展開されている。
そんな同社にフライフィッシングの魅力や、始め方について同社フィッシング部の坂上さんに話を伺った。
フライフィッシングの楽しみ方は?
坂上さん
フライフィッシングは、「重さのある竿」に対して、「軽いフライ」を使って魚を狙う釣りです。その魚と対峙する際、実際に餌として食べている獲物に合わせて、フライをつくったりするのが楽しいですね。
フライフィッシングを始めると、いままで川に飛んでいる虫なんて全く気にならなかったのが、川に飛んでいる虫や魚のライズに目がいくようになります。飛んでいる虫一つとっても時期や時間によって発生するタイミングが異なります。そうした自然の環境に自身が入り込こんでいき、その中で魚を口説くような感覚がフライフィッシングに引き込んでいくのだと思います。
フライフィッシングには、釣りの中でも独特の投げ方になる「フライキャスティング」、毛ばりを巻いて作ることを指す「フライタイイング」、毛ばりを使って実際に魚を釣る「フライフィッシング」、川に飛んでいる昆虫やその周辺の自然観察を楽しむ「エントモロジー」という4つの楽しみ方の柱があります。
独特な投げ方のフライキャスティングにハマる方もいれば、毛ばりを作ることにハマる方もいらっしゃいます。フライフィッシングの楽しみ方は釣るだけでないのが魅力ですね。
渓流は敷居が高い?
坂上さん
結論からお話すると、いきなり渓流エントリーは難しいと思います。フライフィッシングは決して難しい釣りではないですが、まずは、「フライキャスティング」に慣れるのが一番優先です。最初に道具を揃えて渓流エントリーをするよりは、管理釣り場などで練習し、基本をマスターしてから渓流デビューをされる方が良いと思います。
また、デビューへの近道として、メーカー等で開催しているフライフィッシングスクールで基本を学ぶのもおススメです。弊社でも1976年からフライフィッシングスクールを開催しており、まだ竿を握ったことのない初心者~上級者まで幅広い方が受講されております。
受講者のレベルに応じてクラスが分かれているため、安心してフライフィッシングについて学べる点もスクール受講のメリットだと思います。
初心者クラスのスクールでは、無料でタックルを貸出ししてくれるところが多くあるため、手ぶらで楽しむことが可能です。そのため、最初から高いお金を出して道具を買うよりは、スクールなどに参加してから道具の購入という流れでも良いかもしれません。どうしても購入したいという方は、ショップの店員さんにしっかりと事前相談の上、購入する方が確実ですね。
どんな釣り人におススメ?
坂上さん
川や湖の釣りをやっている人であれば、ある程度魚が溜まっているところなどが理解できているはずなので入りやすいはずです。ただ正直な話、海川関係なしになにかしらの釣りをやっている人であれば、基本的なことはできるはずなので、特定の釣りをやっているから有利というのは、そこまでないと思いますね。
フライフィッシングの楽しみ方は様々
春~秋にかけて楽しむことができるフライフィッシング。キャスティングを研究したり、自宅でタイイングをしたりと楽しみ方は様々。季節ごとの自然の移ろいを眺めながら毛ばりを流すだけでも楽しいはずだ。
3月~4月は渓流の解禁時期でもあるため、この機会にフライフィッシングに足を踏み入れてはいかがだろうか。
<TSURINEWS編集部/河野>