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【キシャメシ】注目スポット「KIKUSUI 蔵 GARDEN」(新発田市)のカフェで、発酵食の魅力に酔いしれる

にいがた経済新聞

発酵の恵みが詰まった「塩こうじマリネとクリームチーズのベーグルサンド」

大きな窓から美しい庭を望むカウンター席が、なんといってもお勧めだ

4月29日にグランドオープンとなった菊水酒造の新施設「KIKUSUI 蔵 GARDEN」が、早くも全国的に注目されている。

県外にも知名度の高い「ふなぐち一番搾り」のブランドを有するメーカーの蔵見学施設だが、それだけにとどまらずショッピングや食事の楽しみ、「発酵の魅力」を学ぶラボもある。美しい庭を囲むように建つ施設は、その洗練された空間づくりも話題だ。

日本の伝統的な食文化「発酵」がますます注目を浴びる中、こうした施設の価値は、海外からの旅行者にも高く評価されそうだ。

オープンして約1カ月、記者はようやくこの魅惑の施設を訪れる。

限定のお酒も手に入るショップも楽しい

お目当ては、こちらのカフェでいただく「発酵ブランチ」。日本独特の「発酵技術」は、こと「食べ物の旨味を増幅させる」手段においてグローバルにも無双極まりない。「KIKUSUI 蔵 GARDEN」のカフェでは、日本の発酵技術を極限まで高めたメニューが味わえるという。

カウンターから大きな窓を隔てて美しい庭の景観を望む絶好のロケーションは、ここで過ごす時間の格別さを予感させるではないか。平日にもかかわらず、カフェの席は有閑マダムたち(決めつけ)で埋まっている。こういう雰囲気と発酵食という豊饒なバックストーリーは、マダムの心をつかんで離さないはずだ。

ブランチメニューの中で注目したいのは2種用意されているベーグルサンド。記者がチョイスしたのは「塩こうじマリネサーモンとクリームチーズのベーグルサンド」(税込1,000円)。

発酵の恵みが詰まった「塩こうじマリネサーモンとクリームチーズのベーグルサンド」(サラダ付き、税込1,000円)

ややあって着プレート。おお!サーモンの紅とクリームチーズの純白、そのコントラストが何とも美しい。テンション爆上がりである。結構な大きさだな。

ベーグルだけを少しちぎって食べてみると、ほんのり感じる甘旨味ともっちもちの食感。酒粕と米粉か、優しい味わいだな。

続いて大口を開けて頬張る。ああ、たまんないな…これ。

塩こうじで漬けたサーモンの旨味を、やはり発酵食のクリームチーズがまろやかに包み込む

こちら「塩こうじマリネチキンと彩りラぺのベーグルサンド」(ミニサラダ付き税込900円)。にんじんのラぺが柔らかチキンとよく合う

まず塩こうじ漬けサーモンの旨味の増幅がスゴい。ぐいぐい攻め込んでくるが、たっぷりのクリームチーズが包み込み、受け止め、実にまろやかに仕上げる。紫玉ねぎのシャキシャキ感と優しい辛みが心地よいアクセント。別に侮っていたわけではないのだが、ベーグルサンドを見る目が変わった。料理として実に質が高い。

考えてみると、クリームチーズもまた発酵食。マリアージュするには訳がある。極限まで高められた旨味が、最終的にはまろやかに包み込まれる、これが発酵食の魅力だ。決して尖らない、でもぼやけない旨味。

付け合わせのサラダにも発酵ドレッシング。やはり野菜と「発酵」は合わないはずはない。実に美味い。

「酒粕チーズケーキ」どうすか、このたたずまい。こんなチーズケーキ、はじめて!

こちらは同行者が食べたコーヒーゼリー。上には発酵ホイップがたっぷり

デザートには「酒粕チーズケーキ」(税込600円)。菊水の酒粕を使ったチーズケーキか。あ、すっごい濃厚。ベイクドチーズケーキだが、ねっとりした舌ざわりと濃厚なチーズの旨味はバスクタイプに近い。皿にあしらわれた「発酵ホイップクリーム」と「塩こうじ」で味変できるのも良い。発酵ホイップは、これ豆乳か。乳製品の生クリームより軽やかで、濃厚なチーズケーキにはむしろ合う。塩こうじはこれ、日本人みんな大好きの「甘じょっぱい」味になって面白い。すごい、最初から最後までストーリー仕立てで味わえるチーズケーキだ。意識高いなあ、これ。

気づけばもう、発酵の魅力にどっぷり浸かる。すごいな日本の食文化。

(編集部I)

【KIKUSUI 蔵 GARDEN】

新潟県新発田市島潟750

営業時間・定休日はHPを参照

https://kikusui-sake.com/home/jp/enjoy/kuragarden/

<グーグルマップより>

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