つい手が伸びるおいしさ♪ 「鳩サブレー風」の再現レシピをプロが解説!
鎌倉銘菓「鳩サブレー」とは?
「鳩サブレ―」は、鎌倉市に本店を構える豊島屋が製造・販売している焼き菓子です。鳩のかわいらしい形と、サクサクした食感、香り豊かなバターの風味が特徴。鶴岡八幡宮にちなんだお菓子をと、明治30年ごろに豊島屋創業者の久保田久次郎氏が考案しました。誕生から120年ほど経ち、鎌倉のお土産として定着しています。
サクホロ食感がクセになる!「鳩サブレー風」の作り方
調理時間:40分
生地を休ませる時間は含みません
保存期間:常温で3日、冷凍で1か月程度
家庭で作りやすい、鳩サブレ―風のレシピです。一般的なクッキーと同様に、薄力粉・砂糖・バター・卵を使用。サクサクでホロホロっと崩れる独特の食感にするには、材料や作り方にポイントがあります。
生地がやわらかいため、手早く作業することも大切。型でくり抜くときに生地がだれてきてしまったら、冷蔵庫で休ませながらおこないましょう。うまく作るコツをまとめているので、あわせてチェックしてみてください。
材料(直径6cmの丸型12枚分)
薄力粉:110g
コーンスターチ:10g
ベーキングパウダー:2g
砂糖:60g
バター(無塩):40g
塩:ひとつまみ
卵:1/2〜1個
コツ・ポイント
薄力粉だけでなく、コーンスターチとベーキングパウダーを混ぜて作りましょう。焼きあげるとサクサクしてホロっと崩れ、生地に軽さが出ます。鳩サブレ―の食感に近づきますよ。
冷たいバターを使用し、細かい粒状になるように粉類と混ぜてください。生地を焼き上げたときに、ホロホロっと崩れるような食感に仕上がります。フードプロセッサーを使うと簡単にでき、時短になりますよ。
卵を加えるときは、一気に加えずに、少量ずつ様子を見ながら加えましょう。生地がまとまらない場合は、卵を少しずつ加えます。卵の分量をかえると風味や食感もかわるので、お好みにあわせて調整してみてくださいね。
生地をのばしたり型抜きしたりする際は、作業台や生地、めん棒などには強力粉で打ち粉を丁寧にしましょう。
一般的なサブレ生地よりもやわらかいため、手早く作業しましょう。作業中に生地がだれてきたら、冷蔵庫で冷やしながらおこなってください。
下準備
・薄力粉、コーンスターチ、ベーキングパウダーは合わせてふるう
・バターは1cm角に切って冷蔵庫で冷やしておく
・オーブンは170℃に温めておく
作り方
生地を作る
フードプロセッサーにふるっておいた粉類と砂糖、塩を入れて軽く混ぜます。
バターを加えて、フードプロセッサーで細かくします。ボウルで作る場合は、手で粉類とバターをすり合わせて、さらさらの状態になるようになるべく細かくしてください。
ボウルに移し、溶きほぐした卵を加えてゴムベラで混ぜます。
卵を加えるときは、一気に加えずに、少量ずつ様子を見ながら加えましょう。生地がまとまらない場合は、卵を少しずつ加えます。
生地をひとまとめにしてラップで包み、冷蔵庫で1時間ほど休ませます。
生地をのばして型抜きする
1をラップではさみ、めん棒で4~5mm程度の厚さにのばします。
好みの型でくり抜き、クッキングシートを敷いた天板に並べます。
オーブンで焼く
オーブン170℃で15~20分焼きます。こんがりと焼き色が付いたら取り出し、網の上にのせて冷ましたらできあがりです。
よくある質問
有塩バターでも作れますか?
有塩バターでも作れます。本レシピのバター(無塩)を有塩バターに置き換えて、塩は入れずに作ってください。
生地がやわらかいです/べたべたします
このレシピの生地はやわらかめです。生地をのばしたり型抜きしたりする際は、作業台や生地、めん棒などには強力粉で打ち粉を丁寧にしてください。できるだけ手早く作業をし、作業中に生地がだれてきたら、冷蔵庫で冷やしながらおこないましょう。型抜きしたものも焼くまで冷蔵庫に入れておくのがおすすめです。
卵を半量、もしくは卵黄のみにすると、生地がかたくなり扱いやすくなりますよ。生地がまとまらない場合は、卵を少しずつ加えましょう。卵の分量をかえると風味や食感もかわるので、お好みにあわせて調整してみてくださいね。
「鳩サブレー風」はバター香るサクほろ食感!
「鳩サブレ―風」は、バターの風味とサクサクしてホロっと崩れる軽い食感がクセになる味わい。素朴なおいしさで、大人にも子どもにも好評です。我が家ではおやつのほか、小腹がすいたときにつまんでいます。
鳩や鳥型でくり抜くと、見た目も似てユニークです。動物の型で抜いても、相性がよさそう。シンプルな生地のため、チョコレートでデコレーションしてもおいしいですよ。ぜひ作ってみてくださいね。
ライター:Raico(製菓衛生師 / フードコーディネーター / フードライター)