移動販売で買い物満喫 高齢者住宅にぎわう
サービス付き高齢者向け住宅・ココファン弥勒寺で先月27日、無印良品Fuji善行店の移動販売が行われ、入居者らが買い物を楽しんだ。
同店の畑秀和店長によると、無印良品を展開する(株)良品計画では地域課題の解決に向けた取り組みを各店で進めている。畑店長は昨年、藤沢市の職員を通じて同住宅につないでもらい、移動販売の開催に至ったという。
今年2月にプレ開催され、この日は第2弾。同住宅は入居者用の送迎車を使わない時間帯を活用し、同店の商品を積み、搬入。入居者でつくる実行委員がバターチキンカレーや炊き込みご飯の素、化粧品といった運び込まれた商品を食堂に陳列した。前回開催時に実行委から「季節を感じる衣類も欲しい」という要望が上がり、Tシャツや帽子などを合わせて約130種類が用意された。
開店の午後2時を迎えると、同住宅の入居者72人のほか、その家族、自治会を経由してまかれたチラシなどを見た近隣住民らが集まり出した。80代女性は「やっぱり買い物は楽しいわよね」と声を弾ませながら買い物かごに商品を詰めていった。コーヒーや紅茶も100円で提供され、皆会話を交わしていた。
同住宅で事業所長代理を務める上岡留美子さんは「今後も商品を入れ替えながら定期的に開催し、入居者さんのほか、近隣の独居の人などが馴染みのスタッフに相談できるような憩いの場になれば」と展望を語った。