クマの出没が増加 人家近くに痕跡も
秦野市内でツキノワグマの目撃情報が相次いでいる。人里のすぐ近くで足跡のほか、フンや爪痕などの痕跡も見つかっており、市では注意を呼びかけている。
市によると、特に10月下旬に相次いで報告があったという。羽根付近や権現山、浅間山駐車場、弘法山公園駐車場のほか、人家に近いかみくさやま公園付近(曽屋3651の15)、菩提313の1付近、戸川562の1付近でも目撃情報や足跡・フンなどの痕跡が見つかっている。
こうした状況を受け、目撃情報があった付近では煙火による追い払いや、捕獲したクマの学習放獣などを実施。また、市教育委員会では小中学校を通じて、目撃情報があった地域に住む児童・生徒にクマ避け鈴を貸し出しした。そのほか、通称・青パトと呼ばれる青色回転灯をつけた防犯パトロール車での巡回なども行われている。
ツキノワグマは早朝や夜間の出没が多く、市農業振興課では「単独行動や朝夕の時間帯を避ける、外出の際はラジオや鈴など音の鳴るものを携行するなど対策してほしい」と話す。クマと遭遇した場合は、クマに向き合ったまま動きを見ながらゆっくり後退することが重要。人家近くでクマを目撃した、もしく痕跡を見つけた場合は、はだの都市農業支援センター【電話】0463・81・7800(土日は市役所【電話】0463・82・5111)へ連絡を。