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“知多木綿の産地”として栄えた知多市岡田の古い街並みや古民家カフェ、体験やショップを巡る

HIROBA!

江戸時代から知多木綿の名産地として栄えた愛知県知多市岡田エリアには、江戸~明治時代の土蔵や黒板塀など風情ある町並みが今も残っています。1時間ほどで巡れる範囲に景観スポットが集まっているのも魅力。歴史ある建物をはじめ、散策がてら立ち寄りたい知多木綿のショップや居心地バツグンのカフェを紹介します。

江戸時代の建物の名残があちこちに

まちの中心にあるのが「手織りの里 木綿蔵・ちた」。ここは明治30年代に木綿工場を創業した竹内虎王商店の木綿蔵だった場所。知多木綿の機織り体験では、コースターや敷物などをつくることができます。

国の登録有形文化財にも登録された建物。

手織りの里 木綿蔵・ちた

住所:愛知県知多市岡田字中谷9

営業時間:10:00~16:00(体験は15:00までに入店)

※体験は事前予約がおすすめ

定休日:月~水曜

TEL:0562-56-4722

手織りの里 木綿蔵・ちた 公式サイト

手織りの里 木綿蔵・ちたの近くでは、ノスタルジックな建物を見ることができます。グリーンの壁と赤い丸ポストがレトロな雰囲気の「知多岡田簡易郵便局」は、明治35年に岡田郵便電信局として建築。一時閉鎖されたそうですが、平成5年に簡易郵便局として開局し、現在も営業しています。

その近くにあるのが大正9年の完成までに数年の歳月を要したという手間のかかった「なまこ壁」の蔵。なまこ壁とは、平瓦を壁に貼り付け、目地を漆喰で海の生き物・なまこのように盛り上げる日本伝統の壁塗りの様式。こちらの蔵の壁は繰り返し塗り重ねてありますが、工事の途中で左官職人が出征したため、帰還してから完成させたという逸話が残っています。

この前で写真を撮るのが人気!
 

そのほか、ゆるやかなカーブや小高い丘を登る道には、黒壁の趣ある建物や歴史を感じる名残など、見どころがたくさんあります。それぞれの場所に説明が書かれた立札があるので、散策しながら歴史に思いを馳せてみて。

知多木綿の一大産地を築いた先駆者のひとり竹内虎王の「旧竹内虎王邸」。
牛馬の手綱がかけられるよう取り付けた「手綱架け」。
太平洋戦争中に空襲に備えて人力で掘った「防空壕跡」。

散策がてら立ち寄りたいショップやカフェ

坂を上った高台にある古民家のアトリエ「つむぐテラス」。

通路を進んだ奥に建物の入口があります。

明治から昭和にかけて増築された建物の造りを見るのも興味深いですが、こちらの空間のメインとなるのは手工芸のワークショップスペースと、手芸品や手づくり小物を販売するシェアアトリエです。

ワークショップスペース(撮影時は展示会仕様)

ワークショップは月に2~3回開催され、内容はインスタグラムで案内(事前申し込み制)。「わからないことを聞きに来てもらうのもいいし、1人でやると退屈な作業もみんなでワイワイやれば楽しくなる。手仕事のかけこみ寺のような場所になれば」とオーナーの澤さんは話します。

レトロ可愛いガラスが印象的な見晴らしのいい和室。
「岡田家郷土資料室」という小部屋も!
シェアアトリエでは貴重な手芸用品を販売。

「手工芸のことなら何でも聞いて」と話す、やさしい雰囲気の澤さん。手仕事が好きな方にはおすすめです。

つむぐてらす

住所:愛知県知多市岡田釜谷88

営業時間:インスタグラムで案内。水~土曜に営業

つむぐてらす 公式インスタグラム

生地問屋の竹内宏商店が手がけるのが「知多木綿アンテナショップ478」。竹内宏商店3代目となる竹内亮さんが、木綿をもっと身近に感じてもらいたいとオープンしたお店です。

木綿と一口に言っても、いろんな素材感、いろんな使い方があります。この地域ではもともと手ぬぐいや浴衣が有名でしたが、竹内宏商店ではそれらをアレンジし、今の世の中に溶け込むように……と自社ブランドも立ち上げて多くの商品を生み出しています。

綿匠(WATAKUMI)白シャツ

伝統的な手ぬぐいや浴衣の生地・晒(さらし)をベースに開発した白シャツ「綿匠(WATAKUMI)」。男女問わず着られるデザインで、柔らかく吸水性の良い素材感が人気です。

残糸から生まれた綿糸の耳飾り。
バッグをはじめ、モダンな風呂敷も!
知多木綿の切り売りは、多くの作家さんが買い付けに訪れるそう。

「アンテナショップの使命として、この先も木綿の魅力を楽しんでいただけるような商品を増やしていきたい」と竹内さんは話してくれました。

知多木綿アンテナショップ478

住所:愛知県知多市岡田開戸28-1(旧中七木綿本店)

営業時間:10:00~16:00

定休日:月~水曜

TEL:0562-55-3239(竹内宏商店)

知多木綿アンテナショップ478 公式サイト

続いて、店主の祖父母が助産院として開院していた築80年の古民家をリノベーションしたカフェ「Café Novatann(カフェ ノバタン)」へ。

テーブル席、座敷席、ソファ席があり、座敷席は子どももゴロンとくつろぐことができ、子連れのお客さんに人気だとか。たしかに居心地バツグンの空間!長居していくお客さんも多いそうです。

ランチは店主の名前が付いた「よしお特製トマトカレー」、メインをシーフードの自家製トマトソース・豚バラ肉のにんにく塩バター・豆腐とブタ肉のピリ辛から選べる「お野菜たっぷりせいろ鍋」、月替わりのランチの3種類。野菜やお米はできるだけ地元・知多半島のものを使用するよう心がけているそうです。

「お野菜たっぷりせいろ鍋」(シーフードの自家製トマトソース)

そのほか、キッズメニューやデザートメニューも!

壁の黒板には誰でも自由に描けます。

一杯出しのドリップコーヒーとともに、散策の疲れをホッと癒して。

Café Novatann(カフェ ノバタン)

住所:愛知県知多市岡田字段戸坊10-2

営業時間:11:00~14:00

定休日:日・月曜

TEL:0562-55-5135

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