火災から8年ぶりに復活!大須商店街にかき氷店「甘味屋 飄堂」リニューアルオープン
大須商店街で2017年まで営業していたかき氷のお店「FOOD CAMP(フードキャンプ)」が「甘味屋 飄堂(ひょうどう)」として2025年5月20日(火)にリニューアルオープンしました。
2016年に火災に遭って1年後に閉業を余儀なくされ、店名・メニューなどを一新して8年ぶりに復活!大須商店街の新たなスポットとして生まれ変わりました。
“新感覚かき氷”の先駆的存在だった旧店「FOOD CAMP」
新店で再出発する吉田一成さん
「甘味屋 飄堂」として再出発を果たした吉田一成さん・まきさん夫妻は、2017年まで大須商店街の招き猫モニュメントがある「ふれあい広場」近くでかき氷店「FOOD CAMP(フード キャンプ)」を営んでいました。
FOOD CAMPは、2011年にキッチンカーによる販売でスタートし、メインの「台湾風かき氷」は、当時はまだ珍しい”変わり種”として人気を呼び、行列ができることも。ファンも多く、順調にお店を続けていたものの、2016年の火災でFOOD CAMPをはじめとする周辺店舗約10軒が延焼してしまいました。
店舗が焼失しつつも何とか1年ほど営業を続けていたものの、大家さんから立ち退きを余儀なくされ、まきさんの2人目の妊娠とも重なったこともあり2017年に閉店。その後は8年間、育児や別の仕事をしながら、物件を探したり、メニューの開発を続けたりしながら、再開の機会をうかがっていました。
なじみがあるのに新しい!開発に7年かけアジアスイーツを日本風に
左から「抹茶クリームラテ」(550円)と「ストロベリー花雪」(950円)
元々、台湾のかき氷や香港のマンゴースイーツなど、海外旅行で訪れたアジアのスイーツに刺激を受けたことが開業するきっかけになったという吉田さん夫妻。しかし閉店後は、台湾や韓国など海外のかき氷がすでに世の中に浸透し、旧店のメニューの目新しさは薄くなっていました。
そこで着目したのは、アジア諸国のスイーツを融合させて、日本風にアレンジした”新ジャンル”のスイーツを作れないかということ。
「パッション&パインココナッツぜんざい」(1000円)
今回のリニューアルオープンで新たにメニューに加えた冷たい「ぜんざい」は、沖縄ぜんざいやベトナムの「チェー」に触発されて開発しました。ベースには和の食材、くず粉を入れたスムージーを使用することで、ふわふわでとろりとした独特の食感を生み出しています。一皿で甘さや甘酸っぱさ、ほろ苦さなどの味覚と、ぷちぷち、もちもち、ふわふわ、カリカリなどいろいろな食感が楽しめます。
練乳氷を使った「ストロベリー花雪」(950円)
かき氷はトッピングを変えて、自家製のヨーグルトソースや少し苦みのあるキャラメルソースをかけた「キャラメル&アーモンドゼリー花雪」など、オリジナリティを追求。若い世代にも受け入れられる味わいと価格帯を目指しました。
「抹茶クリームラテ」(550円)
サイドメニューのドリンクには、西尾産の抹茶粉を使用した「抹茶クリームラテ」などの抹茶のドリンク4種類や、「深蒸し茶」や「ほうじ茶」といったホット・アイスの日本茶も用意。「練乳氷」や「ヨーグルト氷」といった海外由来のかき氷を取り入れながらも、全体として和テイストも感じられる味わいとなっています。
内装はほぼDIY!温かみを感じられる木の空間
飲食が可能な2階部分は、元の内装を生かしながらも一成さんのDIYでぬくもりのある空間へと生まれ変わりました。窓を飾る格子やテーブルは、手作りで仕上げています。
メニューの開発やデザインは、web漫画家の経験もあるまきさんが担当。一成さんが、店舗の運営やデザインなどを行っています。
海外のアジア諸国が好きで、何度も通ったというお二人。お店はどこか海外のアジアテイストを感じさせながらも、どんな人にもなじみやすい和の雰囲気がメインで、老若男女を温かく迎えてくれます。
大須の新名物に!ワクワク感を提供できるお店を目指して
名所「大須観音」により近くなったこともあり、「お寺の参拝や観光の際に寄ってもらえるような、『大須に来たらここに行こう』と思ってもらえるようなお店を目指したい」と吉田さん夫妻。冬季も営業し、季節に合わせてメニューを変えながら提供する予定。
「『大須の名物』になれるよう、子どもや若い人たちが楽しめるような場所にしていきたい。ワクワクを感じてもらえるようなメニューを提供していきたいです」と話しています。
甘味屋 飄堂(ひょうどう)
問い合わせ
052-740-5159
場所
愛知県名古屋市中区大須2-25−11
営業時間
11:30~19:00(LOは18:30)
定休日
月曜
駐車場
なし
支払方法
カード可・電子マネー一部不可(QRコード可)
Instagram
@hyodo_oosu
平均予算
1000円
アクセス
地下鉄「大須観音駅」より徒歩で約5分
※価格はすべて税込み表記です
※掲載内容は2025年6月時点の情報です