城崎温泉駅で観光列車「はなあかり」から「あめつち」に乗り継ぐことはできるのか
2024年10月にデビューしたJR西日本の「はなあかり」は、特急「はまかぜ」に使用されるキハ189系を改造した観光列車。グリーン車よりグレードの高い個室空間「スーペリアグリーン」を備え、西日本の様々な地域を結ぶ列車として運行します。
現在は敦賀~城崎温泉間で運行中ですが、2025年1~3月は「かにカニはまかぜ」に増結することも発表され、鉄道ファンを中心に「その手があったか!」と話題を呼んだのは記憶に新しいところです。
一方の「あめつち」は、山陰本線の鳥取~出雲市間や米子~出雲横田間(木次線)、鳥取~城崎温泉間を走る観光列車。キハ47形を改造し、「ネイティブジャパニーズ」をコンセプトにした山陰ならではの「古くて新しい日本」を発見できる人気列車です。
これらを見て思い浮かぶのが、「城崎温泉駅で『はなあかり』と『あめつち』を乗り継げるのではないか」というアイデア。
実際に調べてみると……
2024年10月~12月の「はなあかり」は、土曜日に下り城崎温泉行、日曜日に上り敦賀行で運転。運転時刻は次の通りです。
◆土曜日下り:敦賀10:40発 → 城崎温泉15:49着
◆日曜日上り:城崎温泉9:54発 → 敦賀15:07着
一方の「あめつち」で鳥取~城崎温泉間を走る「~因幡・但馬編~」は、この期間中、11月24日の1日だけ運行するようです。今のダイヤは……
◆城崎温泉12:27発 → 鳥取14:19着
ただし2024年11月~2025年2月は時刻を変更して運転をするようで、
◆城崎温泉15:58発 → 鳥取17:58着
となっています。
一見すると「おっ、城崎温泉15:49着/15:58発で行けるじゃん」となりそうなところですが、「あめつち~因幡・但馬編~」運行日の11月24日は「日曜日」……「はなあかり」は城崎温泉から敦賀へ出発するため、惜しいことに1日だけ噛み合いません。
もったいない!という気持ちもあるものの、城崎温泉をスルーして敦賀から鳥取へ向かう旅というのもなんだか味気ないですし、「23日は敦賀から『はなあかり』で城崎温泉へ。そのまま1泊して、24日は『あめつち』で鳥取へ」というルートの方がゆっくりできそうですね。
「はなあかり」「あめつち」乗り継ぎキャンペーンも
ところで、上記の「23日に『はなあかり』で城崎温泉へ、24日に『あめつち』で城崎温泉から鳥取へ」という旅を計画されている方向けに、ちょっとした乗り継ぎキャンペーンがあります。
キャンペーン内容は、この日限りの記念乗車証(非売品)を配布するというもの。24日の「あめつち」車内で配布予定です。
受け取るためには11月23日運転の「はなあかり」[敦賀~城崎温泉間]に乗車可能な「乗車券類」や「e5489」の予約画面を車内で係員へ提示すればOK。
なお、「はなあかり」の乗車駅と「あめつち」の降車駅はどの駅でも良いそうです。たとえば天橋立から「はなあかり」へ乗車し、城崎温泉駅で降車。翌日に城崎温泉駅から「あめつち」へ乗車して浜坂駅で下車、というパターンでも大丈夫。
なかなか珍しい形の「乗り継ぎ」キャンペーン。チャンスはこの期間中に一度だけ、しかもデビューしたばかりの「はなあかり」に乗るのは難しそうですが、もしきっぷが取れたらチャレンジしてみても面白いでしょう。
※スマートフォンなどで撮影した写真の提示でもOKです。
※乗車券類は、駅係員による所定の措置を施した上で持ち帰ることができます。詳細はJR西日本ホームページFAQ「きっぷのルール」で確認できます。