保内公園(新潟県三条市)に天皇陛下ご下賜金によるシャクナゲが植樹 地元の子どもたちや川内自動車など参加
記念植樹は、保内公園の「ツツジ・シャクナゲ園」に行われた
公益社団法人にいがた緑の百年物語緑化推進委員会と保内の里管理組合は10月6日、天皇陛下のご下賜金を活用し、保内公園(新潟県三条市)にシャクナゲの木を植樹した。この記念植樹には保内小学校の子どもたちのほか、14年間「緑の募金」を続けている株式会社川内自動車(新潟市秋葉区)の川内忠代表取締役社長も参加した。
天皇陛下からのご下賜金は、国土緑化推進のために毎年、6都道府県の緑化推進委員会などに下賜されている。今年は新潟県のほか、宮城県、神奈川県、京都府、愛媛県、福岡県で植樹が行われる。なお、新潟県では9年ぶりの開催となる。
にいがた緑の百年物語緑化推進委員会によると、植樹箇所については「植樹・育樹実績も多く、植物に関する知識や経験が豊富であり、近隣からの来場者も多く高い普及啓発効果が見込める」ことから保内公園を選定した。
左から、にいがた緑の百年物語緑化推進委員会の内山茂常務理事、川内自動車のイメージキャラクター・バッカちゃん、川内忠代表取締役社長、大村和美課長
記念植樹に合わせて、川内自動車からの「緑の募金」贈呈式も開催。「緑の募金」は、県内の森林整備や緑化に活用される。
同社では2010年から募金活動を開始しており今年で14年目。合計寄付金額は2265万2694円になる。川内社長は「当社は自動車販売業だが、排気ガスは温暖化の要因の一つになっている。なので、自然環境に対して何か貢献できることはないか、と考えて募金を始めた」と語る。
続けて「コツコツやってきたら14年続いた、という印象。まだこれからも、できる範囲内で頑張っていきたい」と力を込めた。なお同社は、2013年と2017年、林野庁長官から感謝状を贈呈されている。
植樹する滝沢市長(写真左)と川内社長(写真右)
植樹には地元の子どもたちも参加した
植樹は、6日14時頃から開始。三条市の滝沢亮市長や地元保内小学校の子どもたちも参加し、スコップを手に植樹に汗を流した。
滝沢市長は「何よりうれしいのは、地元の子どもたちが参加してくれること。現在のみならず、次の世代にも繋ぎ、さらによくしていこうという想いを込めたイベントになったと思う」とコメント。
川内社長も「私も小さい子どもがいる。子どもたちに、明るい気持ちで自然に接してほしいと思いながら植樹した」と話した。
川内社長とバッカちゃん
今回植樹したシャクナゲ
植樹を終え、記念撮影