アゴラ春号 特集は「原子力」 原発推進構造の解説など
市民の手で編集されている相模原の総合雑誌「季刊アゴラ」の春号がこのほど発売された。
今号の特集は「原子力の平和利用」。『なぜ日本は原発を止められないのか?』の著者でジャーナリストの青木美希さんの講演録を掲載し、「原発を推進する官・政・業・学・メディアの五角形」などについて解説している。
このほかには、福島第一原発事故により避難生活を余儀なくされ、人権侵害も経験した鴨下全生さんが2023年の福島原発被害東京訴訟控訴審で行った意見陳述なども収録されている。
考えるきっかけに
編集委員の山田広美さんはこの特集を組んだ理由について、今年2月に第7次エネルギー基本計画が閣議決定されたことで国の原発回帰路線が決定的になったことを挙げる。「3・11は終わっていない。この計画でよいのか、市民の皆さんに考えていただくきっかけにしてほしい」と話す。
特集のほかには、相模原のPFASやごみ、リニア中央新幹線、文化芸術に関する記事が収録されている。
定価500円(税込)。中村書店などで取り扱い。
問い合わせは山田さん【携帯電話】090・7908・6978へ。